2016年6月24日 (金)

Raspberry Pi3 と Ubuntu Pi Flavour Maker

以前、Raspbeerry Pi3にUbuntu MATE 16.04LTSを導入した記事を書きましたが、その後、Ubuntu MATE以外にも、Xubuntu、Lubuntuのフレーバーが提供されていることを知りました。これらは、Ubuntu Pi Flavour Makerというプロジェクトから提供されているものです。Ubuntu Pi Flavour MakerはもとはRaspberry PiにUbuntu MATEを搭載するところからスタートしたようですが、今ではXubuntu、Lubuntuなども対象となっています。(本家のUnity版は残念ながらありません)これにより、好みのフレーバーをインストールすることが可能になっています。Raspberry PiのOSとしてはRaspbianというのが一般的ですが、もし、普段Ubuntuを利用しているのであれば、使い慣れた環境に近いフレーバーで利用できるというメリットは大きいです。Raspberry Pi3で新たに搭載された内蔵のWi-Fi機能、Bluetooth機能も利用できます。インストールは容易ですので一度試してみる価値はあると思います。

インストール手順
1. 準備するもの
OSを書き込むためのmicroSDカード。4GB以上なら可能ですが、追加でアプリケーションをインストールするなら8GB以上が望ましいです。Ubuntu MATEでは8GBでは容量が足りず、16GBのものを準備しました。
また、イメージのダウンロードやmicroSDカードの領域の拡張はUbuntuがインストールされたPC(母艦)を使うことを前提に書いています。

2. イメージのダウンロード
イメージのダウンロードはUbuntu Pi Flavour Makerのダウンロードページから行います。

Ubntu_pi_flabour_maker Ubuntu_pi_


ダウンロードサイドからお好みのフレーバーをダウンロードしてください。なお、デスクトップ版以外にもserver版も提供されていますのでRaspberry Piのサーバー利用を考えておられるのなら役立つかもしれません。以下は、Xubuntu 16.04LTSのインストールを中心に記載します。

ダウンロードサイトではBittorrentファイルのみが提供されていて、それをダウンロードしてBittorrentでイメージを入手します。そのためには、Ubuntuが搭載された母艦にtorrentファイルをダウンロードし、ファイルをクリックするとBittorrentクライアントのTransmissionが起動してイメージのダウンロードが開始します。

Screenshot_from_20160615_220456 Tansmissionの画面


3.イメージのインストール
ダウンロードしたイメージをmircrSDカードに書き込みます。ここでは母艦のUbuntu に搭載された「ディスク」を利用します。ダウンロードしたイメージファイルを右クリックすると「ディスクイメージライターで開く」があるので、これをクリックして、転送先のmicroSDカードを指定します。

Photo 「ディスク」を起動し、microSDカードにイメージを書き込む


4.microSDカードに書き込まれたイメージのままでは、microSDカードの領域すべてを使っていないので、事前に領域を拡張しておきます。それには、母艦のPCでGpartedを利用するのが簡単です。もし、GpartedがインストールされていなければUbuntuソフトウェアでインストールをします。Gpartedを起動して、該当のmicroSDカードを表示し(間違えてUbuntu本体がインストールされたHDDを指定しないように注意)、拡張するパーティションをクリックして、「リサイズ」をクリックします。そして、パーティションを最大(右側一杯)まで広げ、「リサイズ/移動」をクリックし、最後にツールバーの緑のチェックをクリックして実行します。この作業により、microSDカードの領域すべてが利用できるようになります。以上で母艦での作業は終わりです。

Gparted_1  拡張するパーティションを選択し、「リサイズ」

Gparted_2_  最大に拡張して、ツールバーのチェックボタンをクリック


5. Raspberry Piの起動
microSDカードをRaspberry Piに装着し、ディスプレイ、マウス、キーボードなどの周辺機器を接続して電源を投入すると、初回はウィザードが走り、使用する言語、タイムゾーン、キーボード配列、ユーザー名などの質問に答えてゆくとデスクトップ画面が表示されます。

Xubuntu_desktop

6.日本語関連パッケージのインストール
インストール時に日本語を選択しても、初回起動時は日本語環境は完全ではなく、追加でパッケージをインストールする必要があります。パッケージの追加の方法として「言語サポート」を利用します。端末から

     $ sudo apt install $(check-language-support)

これで日本語環境(Fcitx/Mozc)の設定が可能になります。

7.スワップファイルの作成
Raspberry Piのメモリは1GBなので、メモリを使い切ることが考えられますので、スワップファイルを作成しておいたほうが良いでしょう。端末から

      $ sudo apt install dphys-swapfile

この後、再起動します。スワップファイルの領域の確認は

     $ free

で行えます。

8. 追加のアプリケーションのインストール(LibreOffice)
必要に応じて利用するアプリケーションをインストールします。
ここでは、オフィスソフトとしてLibreOffice( 日本語環境)をインストールする例を示します。

     $ sudo apt update
     $ sudo apt install libreoffice libreoffice-l10n-ja libreoffice-help-ja

これでLibreOfficeがインストールされます。2016年6月時点でのLibreOfficeのバージョンは5.1.3.2で最新と言えます。ただし、Ubuntuのポリシーではバージョンは5.1どまりで、5.2がリリースされても置き換わることはないようです

Xubuntu_libreoffice_version_2

9. まとめ
Ubuntu Pi Flavour Makerが提供する3つのフレーバーをRaspberry Pi3に実際にインストールして使ってみましたが、インストールのハードルも低く、Raspberry Pi3のCPUの高速化とも併せて実用的に使えるレベルになってきたと考えます。どのフレーバーを選ぶかは、個人のニーズ、好み合わせて決めればと思います。私は他のネットブックにもXubuntuを導入していることもあり、 Xuntutu 16.04LTSにしようと考えています。



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2016年4月29日 (金)

Raspberry Pi3とUbuntu MATE

Raspberry Piのラインアップに新たにRaspberry Pi3 Model Bが加わりました。
従来のRaspberry Pi2 Model Bとの主な違いは、CPUの性能アップと、Wi-Fi、Bluetoothが内蔵されたことです。

Raspberry_pi3_spec

私は日経BP社の本体+ケース+「ラズパイマガジン2016年6月号」のセット(8,672円)を申し込み、4月19日に到着しました。

新しいRaspberry Pi3は形状はRaspberry Pi2とほぼ同じですが、micro SDカードのスロットが微妙に異なっていて、同時購入したケースに入れた状態では、SDカードの取り外しができませんでした。

Raspberry Pi2で使っていたRaspbian Jessie 2016-02-26 をインストールしたmicro SDカードを装着したところ、問題なく起動しました。Wi-Fiも接続出来ました。電源は2.5Aが推奨でしたが手元になかったので、2AのACアダプターで接続しましたが、動作しました。USBポート4つ全てを使うような状況でなければなんとか動くのかもしれません。KSYからRaspberry Pi3対応の2.5Aの電源が販売されているので注文をしました。少し使ってみての印象は、体感的には気持ち早くなったかなあ、といったところです。Raspbianは問題ありませんでしたが、以前記事にした、Ubuntu 14.04LTS ( GNOME FlashBack)は起動しませんでした。SoCの変更により、対応しなくなったのではと思います。対処方法はあるかもしれませんが、自力では無理で、残念と思いつつ調べてみると、Ubuntu MATE(マテ)がRaspberry Pi2/3版をリリースしています。Ubuntu MATEは、デスクトップ環境にUnityではなく、GNOME2をベースにしたMATEを採用していて、Ubuntuの公式フレーバーとなっています。Unityよりも軽量のようです。今回はUbuntu MATEをインストールすることにしました。

Ubuntu_mate_website

■インストール手順とインストール後の設定
インストールのための準備はWindows PCを利用しました。

1. 準備するもの
Ubuntu MATEをインストールするために、新品もしくは消去しても構わない8GB以上(できれば16GB以上)のmicro SDカードを用意します。すでにデータが入っている場合は、SD Formatterなどで、フォーマットしておきます。(下記リンクの「1.microSDカードのフォーマット」の項参照してください)
  http://mobilenikki.cocolog-nifty.com/wzero3/2015/10/raspberry-pipct.html

2. Ubuntu MATE for the Raspberry Pi のダウンロード
下記サイトからイメージをダウンロードします。

 https://ubuntu-mate.org/raspberry-pi/

ダウンロードしたのは、最新のリリースの Ubuntu MATE 16.04 でした。約1GBあります。

Ubuntu_mate_download

3. ファイルの展開
ダウンロードした
ubuntu-mate-16.04-desktop-armhf-raspberry-pi-2.img.xz
を7zip等で展開(解凍)して、イメージファイルをPCの適当な場所に保存します。(約8.1GB)

4. micro SDカードへの書き込み
用意したmicroSDカードをPCに装着し、Win32DiskImagerを起動して、
イメージファイル(ubuntu-mate-16.04-desktop-armhf-raspberry-pi.img)をmicroSDカードに書き込みます。

Win32_disk_imager 20160426_1

Win32DiskImagerの「Image File」は展開、保存したファイルを指定。「Device」は、microSDカードを装着したドライブをして、「Write」で書き込み開始。

5. Ubuntu MATEのインストール
イメージの書き込みを完了したmicr SDカードをRaspberry Piに挿入し、電源を投入すると、Ubuntu MATEのインストール画面が表示されます。標準のUbuntu同様、国情報、キーボードレイアウト、アカウントを設定し、再起動するとUbuntu MATEが起動します。

Ubuntu_mate_desktop
6. ファイルサイズの変更
インストール直後は、micro SDカードの容量に関係なく、ファイルシステムのサイズが約8GB超となります。16GB以上のmicr SDカードを利用しているときは、以下の設定で、SDカードの容量がフルに使えるようにします。

6.1 MATE端末を起動
 アプリケーション → システムツール → MATE端末
6.2 パーティション2の削除
  sudo fdisk /dev/mmcblk0
  Command (m for help): d
  Partition number (1,2, default 2): 2
6.3 パーティション2の新規作成
  Command (m for help): n     (新しいパーティションを指定する)
  Select (default p): p
  Partition number (2-4, default 2): 2
  First sector (133120-120946687, default 133120): (Enterキーだけ押す)
  Last sector, +sector of +size{K,M,G,T,P} (133120-120946687, default 120946687): (Enterキーだけ押す)
6.4 設定の保存
  Command (m for help): w
6.5 再起動とファイルサイズの変更
Raspberry Piを再起動し、MATE端末を起動して、下記コマンドを実行
  sudo resize2fs /dev/mmcblk0p2

これでファイルシステムのサイズがmico SDカードの容量一杯に変更されます。

7. 日本語環境のインストール
MATE端末を起動して、
  sudo apt-get update
  sudo apt-get install fcitx fcitx-mozc

8. 解像度の設定
私のディスプレイはHDMI接続で、1440x900ピクセルの解像度ですが、インストール後は1240x768ピクセルに固定されていて、GUIの設定画面では変更できませんでした。そこで、/boot/config.txtを編集して指定しました。nanoもしくはviなどのエディターで編集します。

  sudo nano /boot/config.txt

で、ファイルの最後の部分に
  hdmi_group=2   # DMT
  hdmi_mode=47          # 1400x900 60Hz
などのように、解像度を設定します。設定する値はディスプレイにより異なり、下記を参照に数値を決めるとよいでしょう。

  https://www.raspberrypi.org/documentation/configuration/config-txt.md

8. LibreOfficeの日本語化
標準でインストールされているLibreOfficeは5.1.2で最新に近いものです。メニューが英語で表示されますので、必要に応じて、以下で日本語化します。

  sudo apt-get update
  sudo apt-get install libreoffice-l10n-ja
  sudo apt-get install libreoffice-help-ja
  sudo reboot (再起動)

9. 背景、レイアウトを変更する場合は、以下のメニューで設定します
背景(壁紙)の変更
  システム - 設定 (- ルック&フィール) - 外観の設定

デスクトップのアイコン、テーマの変更
  システム - 設定 (- ルック&フィール) - MATE Tweak 

■使ってみて
Ubuntu MATEは、Ubuntu  GNOME FlashBackと比較すると驚くほど簡単にインストールできました。Raspberry Pi3のCPUの高速化とも相まってかなり軽快に動きます。慣れているUbuntuが使えるのは魅力です。これからのRaspberry PiのOSはUbuntu MATEで決まりになりそうです。






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2015年11月13日 (金)

Raspberry PiをデスクトップPCにするためのTipsその6 継続的にRaspbianを使うために

「Raspberry PiをデスクトップPCにするためのTips」もいよいよ今回で最後です。今回は、OSのRaspbianを継続的に安定して使うために、システムの更新と、バックアップについて記載します。

1.システムを最新状態にする(再掲)
RaspbianおよびベースとなっているDebianは随時更新されていますので、定期的(月1回程度?)に更新を適用しておくことが望ましいです。Windows updateのようなものですが、システムから通知が来るわけではないので、自分で実行する必要があります。
端末を開いて以下のコマンドを順に実行します。

     $ sudo apt-get update  → パッケージリストの入手
     $ sudo apt-get upgrade  →  導入されているパッケージの更新
     $ sudo apt-get  dist-upgrade  →  導入されているパッケージの構成変更を伴う更新
     $ sudo apt-get -y install rpi-update  → firmwareの更新
     $ sudo reboot  →  再起動

コマンドをひとつずつ入力するのが面倒であれば、シェルスクリプトを作成し、cronで定期的に実行するようにしてもよいでしょう。


2.システム(SDカード)のバックアップ
RaspbianがインストールされたSDカードは、破損して使えなくなる可能性があります。万一に備えてSDカードのバックアップを取るようにしましょう。

2.1 Windows でのバックアップ手順
2.1.1Win32DiskImagerでSDカードのデータをPCにバックアップ
2.1.2別途準備したSDカードにバックアップデータを書き込む


Raspberry Piで使っているSDカードのデータをまずPCにイメージデータとして保存します。次にバックアップデータを書き込むSDカードを準備して、先ほどバックアップしたRaspberry Piのイメージデータを新しいSDカードに書き込みます。最終的に別のSDカードにバックアップを保存するのは、バックアップが成功したかどうかを確認するためです。バックアップにはSDカードとPCに同程度の容量が必要になります。PCのディスクの空き容量に注意してください。また、バックアップを書き込むSDカードは、できれば元のSDカードと同一メーカーのものが望ましいです。メーカーによって若干サイズが異なり、容量が小さいためにバックアップデータが書き込めないということを避けるためです。具体的手順は以下のとおりです。

2.1.1 SDカードのデータをPCにバックアップ
     1.Raspberry PiのSDカードをPCにセット
     2.Win32DiskImagerを起動
     3.「Device」欄にSDカードのドライブが表示されていることを確認
     4.「Image File」欄にPC側の保存先を指定(例 C:/rpbackup.img)
     5.「Read」ボタンでPCへ保存 。間違えて「Write」にしないように。 SDデータが壊れます。
     6.確認表示が出るので「Yes」で続行
     7.「Successful」と表示が出たら完了

2.1.2別途準備したSDカードにバックアップデータを書き込む
     1.コピー元とは別のSDカードをPCにセット
     2.Win32DiskImagerを起動
     3.「Device」欄にSDカードのドライブが表示が表示されていることを確認
     4.バックアップしたイメージデータを「Image File」欄に指定
     5.「Write」ボタンにてSDカードへのデータ書き込みを開始
     6.確認表示が出るので「Yes」で続行
     7.「Successful」と表示が出たら完了
     8.書き込んだSDカードでRaspberry Piが動作することを確認

2.2 ubuntuでのバックアップ手順
やり方は、Windowsと同じですが、ubuntu(Linux)ではddコマンドでバックアップを取ります。

2.2.1 SDカードのデータをPCにバックアップ
     1.Raspberry PiのSDカードをPCにセット
     2.端末(terminal)を開き、ホームディレクト上でdmesgコマンドでSDカードのデバイス名を確認
  例:/dev/sdb など(機器の接続状況により、sdbのbの部分が変わります。)
     3.以下のコマンドでバックアップを開始

     $ sudo dd if=/dev/sdb of=./rpbackup

     上記はSDカードのデバイス名が/dev/sdbで、PCにはホームディレクトリーにrpbackupというファイル名でバックアップイメージを作成する例です。コマンドを実行すると端末には何も表示されません。SDカードの容量が大きいと、それなりに時間がかかります。メッセージとともにコマンドプロンプトが再度表示されたら書き込み完了です。

2.2.2別途準備したSDカードにバックアップデータを書き込む
     1.コピー元とは別のSDカードをPCにセット
     2.端末(terminal)を開き、dmesgコマンドでSDカードのデバイス名を確認(例:/dev/sdb)
     3.以下のコマンドでSDカードへの書き込みを開始

     $ sudo dd if=./rpbackup  of=/dev/sdb

     4.書き込んだSDカードでRaspberry Piが動作することを確認

Raspberry PiをデスクトップPCにするためのTips
 

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2015年10月31日 (土)

Raspberry PiをデスクトップPCにするためのTipsその5主なソフトウェエア

前回、新しくなったRaspbian (Jessie)のインストールを紹介しました。今後は、新バージョンをベースに記載します。

Raspbianの初期設定が終わると、次は利用するソフトウェアをインストールします。標準でインストールされているソフトは旧バージョン(Raspbian Wheezy)から変化しています。旧バージョンでの情報も踏まえながら、新バージョンで追加インストールするソフトウェアを中心に紹介します。

1. パッケージ管理ソフト Synaptic
Raspbianでソフトをインストールするには、コマン($ sudo apt-get install パッケージ名)でインストールする方法がありますが、GUIでインストール、更新、削除などの管理ができるソフトが「Synaptic」です。インストールすには端末画面から

     $ sudo apt-get update
     $ sudo apt-get install synaptic
     $ sudo password

sudo  passwordは、Syapticを起動すると管理者のパスワードの入力を求められるので、事前に設定をしておきます。任意のパスワードを設定してください。
新しいソフトをインストールするには検索ボタンで目的のソフトを検索し、インストール指定をして、適用ボタンを押します。


Synaptic
以下の記載はコマンドでのインストールを紹介していますが、synapticでインストールすることも可能です。

2. Webブラウザー Iceweasel
Raspbianに標準インストールされているWebブラザーは「Epipany」です。軽量なWebブラウザーで、既定の検索エンジンは「DuckDuckGo」です。高機能なブラウザーとしてGoogle Chrome、Filrefoxなどがありますが、Raspbianではそれらのオープンソース版としてChromium、Iceweaselがあります。ただ、Chromiumは旧バージョンのRaspbianではインストールできたのですが、新バージョンではインストールしようとするとエラーとなりインストールできなくなりました。そこで、Firefox互換のIceweaselの日本語用のパッケージ)をインストールします。

     $ sudo apt-get update
     $ sudo apt-get install iceweasel iceweasel-l10n-ja

Iceweaselの検索エンジンはGoogleです。この方が馴染んでいる、というかたは、インストールしてみても良いと思います。他のPCでFilrefoxを標準で利用されているなら、ユーザー情報を同期(「Sync」)できます。

Iceweasel

3.オフイススイート LibreOffice
オープンソースのオフィススイートであるLibreOfficeは新バージョンで標準インストールされています。旧バージョンでインストールした場合、LibreOfficeのバージョンは3.6.1.2でしたが、新バージョンでは4.3.3.2にバージョンアップされています。ただし、標準インストールされているのは英語版ですので、必要なら日本語パッケージを追加インストールしてメニュー、ヘルプ等を日本語化します。

     $ sudo apt-get update
     $ sudo apt-get install libreoffice-l10n-ja
     $ sudo  apt-get install libreoffice-help-ja

Libreoffice

4. スクリーンショットの取得  scrot
旧バージョンではインストールの必要がありましたが、新バージョンで標準インストールされました。使い方は、端末でコマンド入力して利用します。
デスクトップ全体のスクリーンショット(5秒後に取得)

     $ scrot -d 5 &

アクティブウィンドウのみのスクリーンショット

     $ scrot -d 5 -bu &


5.画像編集ソフト GIMP、mtPaint
オープンソースで高機能な画像編集ソフトとして著名なGIMPもRasbpianで利用できます。

     sudo apt-get update
     sudo apt-get install gimp

Gimp

GIMPの現時点でのバージョンは2.8です。高機能なだけに非力なRaspberry Piで本格的に利用するのはちょっと厳しいかもしれません。機能は少ないものの基本機能は備えているペイントソフトに「mtPaint」があります。

     sudo apt-get update
     sudo apt-get install mtpaint

Mtpaint

mtPaintでスクリーンショットの取得もできます。
「ファイル」→「アクション」→「Time delayed screenshot」
デフォルトでは10秒後に画面がmtPaintに取り込まれます。

6. テキストエディタ
デスクトップPCとして利用する代表的なソフトとしてテキストエディターがありますが、これは標準インストールsれているLeafPadを利用しています。

7. 源ノ角ゴシックフォント
Raspbian Jessieをインストールした時に、日本語フォントとしてtakaoをインストールしましたが、これ以外のオープンタイプのフォントとして源ノ角ゴシックフォントがあります。必須ではありませんが、インストールしておいてもよいと思います。
7.1 下記URLから「 SourceHanSansJP.zip」 をダウンロードして解凍します。
この zip ファイルは Raspberry Pi では解凍できないので PC で解凍します。

     https://github.com/adobe-fonts/source-han-sans/tree/release/SubsetOTF

7.2  解凍したフォルダー(SourceHanSansJP)を Raspberry Pi のホームディレクトリ(/home/pi)に置き、端末で以下の
コマンドを実行します。

     $ sudo mkdir /usr/share/fonts/opentype
     $ sudo cp -r /home/pi/SourceHanSansJP /usr/share/fonts/opentype

これで源ノ角ゴシックが利用できるようになります。太さ、イタリックなどの種類が選べます。

Fonts

次回に続く。
Raspberry PiをデスクトップPCにするためのTips

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2015年10月22日 (木)

Raspberry PiをデスクトップPCにするためのTips その4 Raspbian Jssieのインストール

Raspberry Piの推奨OSであるRaspbianのバージョンが更新されました。RaspbianのベースとなっているDebianのバージョンが従来のWheezyから新しくJessieにアップデートされました。これに伴い、Raspbianのインストールと初期設定、特に日本語環境の設定が従来と少し異なっていますので改めてインストール方法を記載します。インストーラーであるNOOBSを利用したインストールを中心に記載します。

■NOOBSを利用したインストール
1.microSDカードのフォーマット(再掲)
まず、microSDカード準備ですが、以前使用していたカードを利用するときはFAT32の形式でフォーマットします。その際、カードをLinuxなどに利用していた場合、Windowsでフォーマットしようとすると、領域が小さく認識されることがあります。その際は、SDアソシエーションのSDFomatterというアプリを使って物理的にフォーマットを行います。(同名の別のアプリがありますので要注意です)

新しいSDカードのときは、以下の作業は不要です。
 a) microSDカードをPCに装着する
 b) SDFormatterを起動
 c) SDカードのドライブが正しく認識されていることを確認し、オプションの設定で「クイックフォーマット」、論理サイズ調整「ON」にして、フォーマット
2.NOOBSのダウンロードとmicroSDカードへのコピー
(1) Raspberry Piの公式サイトからNOOBSをダウンロードする。

  https://www.raspberrypi.org/downloads/


Noobs1_4_2

NOOBSとNOOBS Liteがありますが、NOOBSを選択。
2015年10月18日時点の最新版はversion 1.4.2 (2015-09-24Release)
Download ZIPを選択してダウンロード
(2)zipファイルを展開し、内容をすべてmicroSDカードにコピー
(3)Raspberry Piに周辺機器を接続。
NOOBSでのインストールには有線LAN接続が必要です。
(4)microSDカードをRaspberry Pi本体に装着し、電源投入
(5)NOOBSが起動し、OSの選択画面が表示される
一覧からRaspbianを選択し、画面下部の言語は「日本語」にして「install」ボタンを押す。
(6)Raspbianのインストール
ファイルのダウンロードと展開。時間がかかる。
(7)インストール完了
OKボタンを押すとRaspbianのデスクトップ画面が表示される

3.初期設定
デスクトップ画面左上の「Menu」から「Prefrence」-「Raspberry Pi Configuration」を選んで起動

Raspberry_pi_configuration_0 Raspberry_pi_configuration_1

・Change Passwordで初期パスワード(raspberry)を変更
・日本語環境への切り替えも「Raspberry Pi Configuration」- 「Location」で行えるはずですが、うまくゆかないので、従来のコマンド入力画面からraspi-configによる設定を行います。
画面上部のバーから端末エミュレーター「LXTerminal」をクリックして端末を起動し、以下のコマンドを入力する。
    
     $ sudo raspi-config

raspi-configの画面が起動したら、
4.Internationalisation Options:言語の設定
l1 Change Locale:ロケール(文字コード等)を設定する
 ja_JP.UTF-8 UTF-8が選択されていることを確認し、OK。
 次の画面でja_JP.UTF-8を選択し、デフォルトに設定してOK。

l2 Change Timezone:時間帯を設定する
 Asiaを選択し、次にTokyoを選択

l3 Change Keyboard Layout:キーボードを設定する
 使用するキーボードに合わせて設定する。
 日本語キーボードの場合は
 "Generic 105-key(Intl)PC" > "Japanese" >  "The default for the keyboard layout" > "No compose key"を選択

「Ctrl」+「Alt」+「Backspace」キーでのGUI画面の再起動は"Yes"を選択。
以上でraspi-configでの設定は終了で、"Finish"を選択し、Rebootを求められるたら再起動をキャンセルする。ここで再起動すると、日本語フォントがインストールされていないため、画面表示が文字化け(いわゆるトーフ文字)します。その場合は構わず、下記の処理を行えば大丈夫です。
・日本語フォントのインストール
端末エミュレータ(LXTerminal)を起動し、

  $ sudo apt-get install fonts-takao
 
続行するかどうか聞かれたら"y"で続行。
インストール完了後、再起動すれば日本語画面が表示される。

4.日本語入力設定
上記の設定で、日本語の表示が可能となりましたが、まだ日本語入力はできません。日本語入力ソフトのインストールが必要です。今回から利用が可能となったMozcをインストールします。端末エミュレータ(LXTerminal)を起動し、

  $ sudo apt-get install ibus-mozc

インストールが完了したら、「Menu」-「Shutdown」を押し、「Logout」を選択。
ログイン画面が表示されるのでユーザー名(pi)/パスワード(初期値はraspberry)を入力し、再ログイン。
画面上部のバーの「JP」アイコンをクリックすると、「日本語-Japanese」と「日本語-Mozc」が表示されるので「日本語-Mozc」をクリック。これで日本語入力ツールとしてMozcが利用できる。日本語入力のON/OFFは「半角/全角」キーで行う。
また、日本語入力ソフトはキーボードのショートカットキーでも切り替えられますが、デフォルトのショートカットキーは「Super + Space」キーが割り当てており、Raspberry Piでは「Super」キーは「Menu」表示に割り当てているため、うまく切り替えられません。そこでショートカットキーの割り当てを変更しておくとよいでしょう。設定変更は画面上のMozcのアイコンを右クリックし、「設定」を選択。「キーボードショートカット」で<Super>Spaceとなっている右側の「...」をクリックして設定を変更します。例えば「Ctrl+Space」キーなどにしておくとよいでしょう。これで「Ctrl+Space」キーを押すと日本語入力プログラムが切り替わります。

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2015年10月16日 (金)

Raspberry PiをデスクトップPCにするためのTips その3 Raspbianインストール後の初期設定

※本記事を記載中にNOOBSとRaspbianのバージョンが更新されました。ベースとなっているDebianがWheezyから最新のJessieにアップデートされていて、かなり大きな変更となります(2015-09-24版) ただし、現時点では未検証のところがあり、以下の記載は旧バージョンのWheezy(2015-05-05)をベースにしたものです。

Raspbianをインストールすると、初期設定画面が表示されますので、言語設定など初期設定を行います。

Raspi_config_1

なお、設定後の変更も可能です。そのときには、RaspbianのGUIの画面からLXTerminalを起動し、
 $ sudo raspi-config
と入力すると設定画面が表示されます。

■Raspbianインストール直後に行う設定項目
1. Expand Filesystem
SDカードの空き容量をハードディスクとして利用するための設定です。項目を選んで設定します。なお、NOOBSを使ってRaspbianをインストールした場合は、すでにこの設定がされていますので、この作業は不要です。

2.Change User Password
ユーザー名piのデフォルトのパスワード(初期値はraspberry)を変更します。

3.Enable Boot to Desktop/Scratch
初期状態では、Raspbian起動時、ログインユーザー名とパスワードの入力を求められ、その後X-Windowを起動するためのコマンド($ startx)を入力する必要がありますが、これを省略し、X-Windowを起動します。

       Desktop Log in as user'pi' at the graphical desktopを選択

4.Internationalisation Options:言語の設定
・Change Locale:ロケール(文字コード等)を設定する
      en_GB.UTF-8を解除し、en_US.UTF-8とja_JP.UTF-8を選択する。
      デフォルトはja_JP.UTF-8としておく
・Change Timezone:時間帯を設定する
      Asia/Tokyoとする
・Change Keyboard Layout:キーボードを設定する
      使用するキーボードに合わせて設定する。
      日本語キーボードの場合は
      "Generic 105-key(Intl)PC" > "Others" > "Japanese" > "Japanese" > "Default" > コンポーズキーなし

■日本語入力
Raspbianをインストール、初期設定した段階では、日本語は表示されますが、入力はできません。
日本語入力ができるようにするには日本語入力ソフト「Anthy」と多言語入力ツールの「uim」をインストールします。

      $ sudo apt-get update
      $ sudo apt-get install uim uim-anthy

インストール後、Menuから「Shutdown」-「Logout」を選択しログイン画面が表示されたらユーザー名「pi」、パスワード(変更していなければ「raspberry」)を入力し、再度ログインします。これで「半角/全角」キーで日本語入力機能のon/offができるようになります。

■システムを最新状態にする。これは、定期的に行うと良いです。

      $ sudo apt-get upgrade → 導入されているパッケージの更新
      $ sudo apt-get  dist-upgrade → 導入されているパッケージの構成変更を伴う更新
      $ sudo apt-get -y install rpi-update → firmwareの更新
      $ sudo reboot → 再起動


次回は予定を変更し、バージョンアップしたRaspbian Jessie (2015-09-24)のインストールについて記載します。

Raspberry PiをデスクトップPCにするためのTips

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2015年10月 2日 (金)

Raspberry PiをデスクトップPCにするためのTips その2

その2 NOOBS、Raspbianのインストール

機材の準備ができたら、OSのRaspbianのインストールです。

1.microSDカードのフォーマット
まず、microSDカード準備ですが、以前使用していたカードを利用するときはFAT32の形式でフォーマットします。その際、カードをLinuxなどに利用していた場合、Windowsでフォーマットしようとすると、領域が小さく認識されることがあります。その際は、SDアソシエーションのSDFomatterというアプリを使って物理的にフォーマットを行います。(同名の別のアプリがありますので要注意です)
https://www.sdcard.org/jp/downloads/formatter_4/

新しいSDカードのときは、以下の作業は不要です。
  1. microSDカードをPCに装着する
  2. SDFormatterを起動
  3. SDカードのドライブが正しく認識されていることを確認し、オプションの設定で「クイックフォーマット」、論理サイズ調整「ON」にして、フォーマット
Sdformatter1 Sdformatter2

2. 2通りのインストール方法
Raspberry PiにOS(Raspbian)をインストールする方法として下記の2通りの方法があります。どちらも、Raspbianをインストールするという意味では同じです。
a) インストーラーのNOOBSをインストールして、そこからRaspbianを選択してインストールする
  •  様々なOSが選択インストールできるので便利
  •  ディスクイメージをmicroSDに書き込む操作は不要(インストールがが容易)
  •  LAN接続が必要
b) Raspbianを直接ダウンロードしてディスクイメージをmicroSDカードに書き込んでインストールする
  • Raspianのみインストールするならこの方法で問題ない
  • 起動が若干速くなる
  • 無線LANしかなくともインストール可能
2-1 NOOBSを利用したインストール
(1) Raspberry Piの公式サイトから最新のNOOBSをダウンロードする。
NOOBSとNOOBS Liteがありますが、NOOBSを選択。
2015年9月27日時点の最新版はversion 1.4.1 (2015.5.11Release)
Download ZIPを選択してダウンロード
(2)zipファイルを展開し、内容をすべてmicroSDカードにコピー
(3)Raspberry Piに周辺機器を接続。
NOOBSでのインストールには有線LAN接続が必要です。
(4)microSDカードをRaspberry Pi本体に装着し、電源投入
(5)NOOBSが起動し、OSの選択画面が表示される
一覧からRaspbianを選択し、「install」ボタンを押す。
この段階では、画面下部の言語は「English」のままにしておく。
(日本語環境への変更はインストール後に行う)

Noobs_small

(6)Raspbianのインストール
ファイルのダウンロードと展開。時間がかかる。
Raspbian_install_1_small

(7)インストール完了
OKボタンを押すと初期設定画面(raspi -config)が表示される
Raspbian_install_3_small Raspi_config_1_small

以下次回に続く

2-2 Raspbianを直接ダウンロードしてインストール
上記2-1の代替方法としてNOOBSを使わずにRaspbianのみをインストールする方法があります
(0)事前準備として、PCにWin32DiskImagerをインストールしておく
(1)Raspberry Piの公式サイトから最新のRaspbianをダウンロードする。
2015年9月27日時点の最新版は(2015.5.5 Release版
Download ZIPを選択してダウンロード(990MB 時間がかかります)
Download_raspbian

(2)zipファイルを展開し、イメージファイル(2015-05-05-raspbian-wheezy.img)を適当なフォルダーに保存
(3)microSDカードをPCに装着し、Win32DiskImagerを起動
(4)イメージファイルをmicroSDカードに書き込む
Image Fileは先ほど展開、保存したファイルを指定。ドライブは、microSDカードを装着したドライブ。
「Write」で書き込み開始。

Win32diskimager

(5)書き込み完了。Raspberry Piで起動
Raspberry Piに周辺機器を接続。microSDカードを装着し、電源投入。
Raspbianが起動。
初期設定画面(raspi -config)が表示される。
Raspi_config_1_small_2
■2015.10.13追記
NOOBSとRaspbianの最新版が2015.9.24版に更新されました。
特にRaspbianはベースとなっているDebianがWheezyから最新のJessieにアップデートされていて、かなり大きな変更になっています。
インストール方法については、
などを参考にするとよいと思います。
 

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2015年9月25日 (金)

Raspberry PiをデスクトップPCにするためのTips その1 準備するもの

このところ、Raspberry Piにはまっています。と言ってもデスクトップPCとして利用するだけなんですが。そこで私の体験を踏まえ、今回から数回に分けてRaspberry PiをデスクトップPCとして利用するためのTipsを紹介します。最終的な目標はRapberry Piを使って、Office ソフト(LibreOffice)でドキュメントを作成することにあります。
第1回目は、Raspberry PiをデスクトップPCとして利用するために準備するものです。

Rpi2
●Raspberry Pi2 model B
Raspberry Piは現在、CPU、メモリーなどが異なる3機種が販売されていますが、デスクトップPCにするなら処理能力が高いものが望ましいです。

●ディスプレイ
HDMI端子があるもの。VGAの場合は、HDMI-VGA変換アダプタ―を用意します。あと、HDMIケーブル。

●microSDカード
8GB超SDHCクラス10またはUHS製品。多くのアプリをインストールしたり、SDカードをストレージとして画像データなどを多数保存する場合は、容量が大きいもの(16GB以上)を準備するとよいでしょう。

●microUSB-ACアダプター
携帯、スマートフォン充電用で可能ですが、容量は2A超のものがよいでしょう。

●キーボード、マウス
USBまたはワイヤレス接続のもの。ワイヤレスにするとケーブル類がなくなり、すっきりとします。

●LANケーブル または USB無線LANアダプター
これも無線にするとケーブルがなく、すっきりとします。ただし、インストーラーのNOOBSを利用するときには、無線LANの初期設定が完了するまではLANケーブルが必要になります。

●ケース
必須ではありませんが、長期で使うつもりなら、準備した方がよいでしょう。純正ケースもあります。密閉度が高くない方がエアフローがよくて長時間利用に適しています。

●USB電源スイッチアダプター
これも必須ではありませんが、電源のON/OFFをMicro USBコネクタの抜き差しで頻繁に行うと、破損の原因となる可能性があります。

上記で、すでにあるものは使いまわしで充分です。ちなみに、私が2015年2月に本体と周辺機器を購入したときのリストは下記です。

http://mobilenikki.cocolog-nifty.com/wzero3/2015/02/raspberry-pi-2-.html

今日はここまでです。次回は、起動ディスク(Noobs)の作成について書きます。

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