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2016年6月24日 (金)

Raspberry Pi3 と Ubuntu Pi Flavour Maker

以前、Raspbeerry Pi3にUbuntu MATE 16.04LTSを導入した記事を書きましたが、その後、Ubuntu MATE以外にも、Xubuntu、Lubuntuのフレーバーが提供されていることを知りました。これらは、Ubuntu Pi Flavour Makerというプロジェクトから提供されているものです。Ubuntu Pi Flavour MakerはもとはRaspberry PiにUbuntu MATEを搭載するところからスタートしたようですが、今ではXubuntu、Lubuntuなども対象となっています。(本家のUnity版は残念ながらありません)これにより、好みのフレーバーをインストールすることが可能になっています。Raspberry PiのOSとしてはRaspbianというのが一般的ですが、もし、普段Ubuntuを利用しているのであれば、使い慣れた環境に近いフレーバーで利用できるというメリットは大きいです。Raspberry Pi3で新たに搭載された内蔵のWi-Fi機能、Bluetooth機能も利用できます。インストールは容易ですので一度試してみる価値はあると思います。

インストール手順
1. 準備するもの
OSを書き込むためのmicroSDカード。4GB以上なら可能ですが、追加でアプリケーションをインストールするなら8GB以上が望ましいです。Ubuntu MATEでは8GBでは容量が足りず、16GBのものを準備しました。
また、イメージのダウンロードやmicroSDカードの領域の拡張はUbuntuがインストールされたPC(母艦)を使うことを前提に書いています。

2. イメージのダウンロード
イメージのダウンロードはUbuntu Pi Flavour Makerのダウンロードページから行います。

Ubntu_pi_flabour_maker Ubuntu_pi_


ダウンロードサイドからお好みのフレーバーをダウンロードしてください。なお、デスクトップ版以外にもserver版も提供されていますのでRaspberry Piのサーバー利用を考えておられるのなら役立つかもしれません。以下は、Xubuntu 16.04LTSのインストールを中心に記載します。

ダウンロードサイトではBittorrentファイルのみが提供されていて、それをダウンロードしてBittorrentでイメージを入手します。そのためには、Ubuntuが搭載された母艦にtorrentファイルをダウンロードし、ファイルをクリックするとBittorrentクライアントのTransmissionが起動してイメージのダウンロードが開始します。

Screenshot_from_20160615_220456 Tansmissionの画面


3.イメージのインストール
ダウンロードしたイメージをmircrSDカードに書き込みます。ここでは母艦のUbuntu に搭載された「ディスク」を利用します。ダウンロードしたイメージファイルを右クリックすると「ディスクイメージライターで開く」があるので、これをクリックして、転送先のmicroSDカードを指定します。

Photo 「ディスク」を起動し、microSDカードにイメージを書き込む


4.microSDカードに書き込まれたイメージのままでは、microSDカードの領域すべてを使っていないので、事前に領域を拡張しておきます。それには、母艦のPCでGpartedを利用するのが簡単です。もし、GpartedがインストールされていなければUbuntuソフトウェアでインストールをします。Gpartedを起動して、該当のmicroSDカードを表示し(間違えてUbuntu本体がインストールされたHDDを指定しないように注意)、拡張するパーティションをクリックして、「リサイズ」をクリックします。そして、パーティションを最大(右側一杯)まで広げ、「リサイズ/移動」をクリックし、最後にツールバーの緑のチェックをクリックして実行します。この作業により、microSDカードの領域すべてが利用できるようになります。以上で母艦での作業は終わりです。

Gparted_1  拡張するパーティションを選択し、「リサイズ」

Gparted_2_  最大に拡張して、ツールバーのチェックボタンをクリック


5. Raspberry Piの起動
microSDカードをRaspberry Piに装着し、ディスプレイ、マウス、キーボードなどの周辺機器を接続して電源を投入すると、初回はウィザードが走り、使用する言語、タイムゾーン、キーボード配列、ユーザー名などの質問に答えてゆくとデスクトップ画面が表示されます。

Xubuntu_desktop

6.日本語関連パッケージのインストール
インストール時に日本語を選択しても、初回起動時は日本語環境は完全ではなく、追加でパッケージをインストールする必要があります。パッケージの追加の方法として「言語サポート」を利用します。端末から

     $ sudo apt install $(check-language-support)

これで日本語環境(Fcitx/Mozc)の設定が可能になります。

7.スワップファイルの作成
Raspberry Piのメモリは1GBなので、メモリを使い切ることが考えられますので、スワップファイルを作成しておいたほうが良いでしょう。端末から

      $ sudo apt install dphys-swapfile

この後、再起動します。スワップファイルの領域の確認は

     $ free

で行えます。

8. 追加のアプリケーションのインストール(LibreOffice)
必要に応じて利用するアプリケーションをインストールします。
ここでは、オフィスソフトとしてLibreOffice( 日本語環境)をインストールする例を示します。

     $ sudo apt update
     $ sudo apt install libreoffice libreoffice-l10n-ja libreoffice-help-ja

これでLibreOfficeがインストールされます。2016年6月時点でのLibreOfficeのバージョンは5.1.3.2で最新と言えます。ただし、Ubuntuのポリシーではバージョンは5.1どまりで、5.2がリリースされても置き換わることはないようです

Xubuntu_libreoffice_version_2

9. まとめ
Ubuntu Pi Flavour Makerが提供する3つのフレーバーをRaspberry Pi3に実際にインストールして使ってみましたが、インストールのハードルも低く、Raspberry Pi3のCPUの高速化とも併せて実用的に使えるレベルになってきたと考えます。どのフレーバーを選ぶかは、個人のニーズ、好み合わせて決めればと思います。私は他のネットブックにもXubuntuを導入していることもあり、 Xuntutu 16.04LTSにしようと考えています。



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