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2016年4月29日 (金)

Raspberry Pi3とUbuntu MATE

Raspberry Piのラインアップに新たにRaspberry Pi3 Model Bが加わりました。
従来のRaspberry Pi2 Model Bとの主な違いは、CPUの性能アップと、Wi-Fi、Bluetoothが内蔵されたことです。

Raspberry_pi3_spec

私は日経BP社の本体+ケース+「ラズパイマガジン2016年6月号」のセット(8,672円)を申し込み、4月19日に到着しました。

新しいRaspberry Pi3は形状はRaspberry Pi2とほぼ同じですが、micro SDカードのスロットが微妙に異なっていて、同時購入したケースに入れた状態では、SDカードの取り外しができませんでした。

Raspberry Pi2で使っていたRaspbian Jessie 2016-02-26 をインストールしたmicro SDカードを装着したところ、問題なく起動しました。Wi-Fiも接続出来ました。電源は2.5Aが推奨でしたが手元になかったので、2AのACアダプターで接続しましたが、動作しました。USBポート4つ全てを使うような状況でなければなんとか動くのかもしれません。KSYからRaspberry Pi3対応の2.5Aの電源が販売されているので注文をしました。少し使ってみての印象は、体感的には気持ち早くなったかなあ、といったところです。Raspbianは問題ありませんでしたが、以前記事にした、Ubuntu 14.04LTS ( GNOME FlashBack)は起動しませんでした。SoCの変更により、対応しなくなったのではと思います。対処方法はあるかもしれませんが、自力では無理で、残念と思いつつ調べてみると、Ubuntu MATE(マテ)がRaspberry Pi2/3版をリリースしています。Ubuntu MATEは、デスクトップ環境にUnityではなく、GNOME2をベースにしたMATEを採用していて、Ubuntuの公式フレーバーとなっています。Unityよりも軽量のようです。今回はUbuntu MATEをインストールすることにしました。

Ubuntu_mate_website

■インストール手順とインストール後の設定
インストールのための準備はWindows PCを利用しました。

1. 準備するもの
Ubuntu MATEをインストールするために、新品もしくは消去しても構わない8GB以上(できれば16GB以上)のmicro SDカードを用意します。すでにデータが入っている場合は、SD Formatterなどで、フォーマットしておきます。(下記リンクの「1.microSDカードのフォーマット」の項参照してください)
  http://mobilenikki.cocolog-nifty.com/wzero3/2015/10/raspberry-pipct.html

2. Ubuntu MATE for the Raspberry Pi のダウンロード
下記サイトからイメージをダウンロードします。

 https://ubuntu-mate.org/raspberry-pi/

ダウンロードしたのは、最新のリリースの Ubuntu MATE 16.04 でした。約1GBあります。

Ubuntu_mate_download

3. ファイルの展開
ダウンロードした
ubuntu-mate-16.04-desktop-armhf-raspberry-pi-2.img.xz
を7zip等で展開(解凍)して、イメージファイルをPCの適当な場所に保存します。(約8.1GB)

4. micro SDカードへの書き込み
用意したmicroSDカードをPCに装着し、Win32DiskImagerを起動して、
イメージファイル(ubuntu-mate-16.04-desktop-armhf-raspberry-pi.img)をmicroSDカードに書き込みます。

Win32_disk_imager 20160426_1

Win32DiskImagerの「Image File」は展開、保存したファイルを指定。「Device」は、microSDカードを装着したドライブをして、「Write」で書き込み開始。

5. Ubuntu MATEのインストール
イメージの書き込みを完了したmicr SDカードをRaspberry Piに挿入し、電源を投入すると、Ubuntu MATEのインストール画面が表示されます。標準のUbuntu同様、国情報、キーボードレイアウト、アカウントを設定し、再起動するとUbuntu MATEが起動します。

Ubuntu_mate_desktop
6. ファイルサイズの変更
インストール直後は、micro SDカードの容量に関係なく、ファイルシステムのサイズが約8GB超となります。16GB以上のmicr SDカードを利用しているときは、以下の設定で、SDカードの容量がフルに使えるようにします。

6.1 MATE端末を起動
 アプリケーション → システムツール → MATE端末
6.2 パーティション2の削除
  sudo fdisk /dev/mmcblk0
  Command (m for help): d
  Partition number (1,2, default 2): 2
6.3 パーティション2の新規作成
  Command (m for help): n     (新しいパーティションを指定する)
  Select (default p): p
  Partition number (2-4, default 2): 2
  First sector (133120-120946687, default 133120): (Enterキーだけ押す)
  Last sector, +sector of +size{K,M,G,T,P} (133120-120946687, default 120946687): (Enterキーだけ押す)
6.4 設定の保存
  Command (m for help): w
6.5 再起動とファイルサイズの変更
Raspberry Piを再起動し、MATE端末を起動して、下記コマンドを実行
  sudo resize2fs /dev/mmcblk0p2

これでファイルシステムのサイズがmico SDカードの容量一杯に変更されます。

7. 日本語環境のインストール
MATE端末を起動して、
  sudo apt-get update
  sudo apt-get install fcitx fcitx-mozc

8. 解像度の設定
私のディスプレイはHDMI接続で、1440x900ピクセルの解像度ですが、インストール後は1240x768ピクセルに固定されていて、GUIの設定画面では変更できませんでした。そこで、/boot/config.txtを編集して指定しました。nanoもしくはviなどのエディターで編集します。

  sudo nano /boot/config.txt

で、ファイルの最後の部分に
  hdmi_group=2   # DMT
  hdmi_mode=47          # 1400x900 60Hz
などのように、解像度を設定します。設定する値はディスプレイにより異なり、下記を参照に数値を決めるとよいでしょう。

  https://www.raspberrypi.org/documentation/configuration/config-txt.md

8. LibreOfficeの日本語化
標準でインストールされているLibreOfficeは5.1.2で最新に近いものです。メニューが英語で表示されますので、必要に応じて、以下で日本語化します。

  sudo apt-get update
  sudo apt-get install libreoffice-l10n-ja
  sudo apt-get install libreoffice-help-ja
  sudo reboot (再起動)

9. 背景、レイアウトを変更する場合は、以下のメニューで設定します
背景(壁紙)の変更
  システム - 設定 (- ルック&フィール) - 外観の設定

デスクトップのアイコン、テーマの変更
  システム - 設定 (- ルック&フィール) - MATE Tweak 

■使ってみて
Ubuntu MATEは、Ubuntu  GNOME FlashBackと比較すると驚くほど簡単にインストールできました。Raspberry Pi3のCPUの高速化とも相まってかなり軽快に動きます。慣れているUbuntuが使えるのは魅力です。これからのRaspberry PiのOSはUbuntu MATEで決まりになりそうです。






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2016年4月23日 (土)

Diginnos DG-M01IWにUbuntu 14.04 LTSをインストールした

ドスパラが販売しているバッテリー内蔵の文庫本サイズPC のDiginnos DG-M01IWはWindows 10Homeがプリインストールされていますが、USBフラッシュメモリーにインストールしたUbuntu 14.04LTSが起動するようにしました。Secure Bootのおかげで試行錯誤を重ねましたが、なんとか起動できるようになったので記録しておきます。

■Diginnos DG-M01IWの仕様
 プロセッサ            Atom Z3735F (クアッドコア、定格1.33GHz)
 グラフィックス     インテル HD グラフィックス
 メモリ                  2GB(DDR3L)
 ストレージ            32GB eMMC(Hynix製)、microSDカードスロット
 無線機能             IEEE802.11 b/g/n、Bluetooth 4.0
 バッテリ               内蔵
 OS                      Windows 10 Home 32bit
 サイズ                116×152×15(幅×奥行き×高さ/mm)
 重量                   約350g

プロセッサ(CPU)のAtom Z3735Fは、ほとんどのスティック型PCに搭載されているものと同じです。Windowsをガンガン利用するには非力であり、32GBのストレージもシステムに10GB超割り当てられていて、アプリをインストールしてゆくと空き領域がほとんどなくなってしまうという状態に陥り、Windowsで利用するのはかなり厳しいと感じました。そこで、Winodwsよりは軽量に使えるUbuntuを試すことにしたのですが、購入したばかりのWindows10を削除してしまうのもためらわれ、UbuntuをUSBフラッシュメモリーにインストールして、疑似的にデュアルブートすることにしました。当初は軽い気持ちで始めたのですが、Secure Bootのおかげで、インストーラーが入ったライブCDすら起動できません。不正なOSのインストールを防ぐというセキュリティー強化目的で導入されたものですが、これでは健全な(?)Linux利用者が排除されてしまいます。困ったものだ。ということで、回避方法も含めて以下に手順を記します。

■手順
1. スティックPCにUbuntuをインストールする記事に、無線ドライバー(RTL872BS)の関係でカーネル3.16を含んでいる一世代前のubuntu-14.04.2-desktop-amd64.iso をインストールとあったので、
からイメージファイルをダウンロードしました。

2. Win32DiskImagerでUSBフラッシュに書き込むと、EFIが32bitでないために起動しません。32bitのUFIを追加するために、Windowsで「Rufus」というソフトでisoイメージをUSBフラッシュメモリーに書き込みます。Rufusは以下からダウンロードします。
    http://www.forest.impress.co.jp/library/software/rufus/

ダウンロードしたファイルはプログラムその物でダブルクリックで起動。
起動後、ISOイメージを右下のボタン(CDの絵)から指定します。
パーティション構成とターゲットシスティションの種類を「GPT UEFIコンピューターのためにパーティションを構成」を選択し
クラスタサイズを「64キロバイト」(私の場合は選択できなかったのでデフォルトのまま)を選択して、ボリュームの新ラベルを「ubuntu1404」を入力。
最後に下にある「スタート」ボタンをクリックして書き込みを開始。
書き込み後は「閉じる」ボタンで閉じます。
次に下記から「bootia32.efi」ファイルをダウンロード。

  https://drive.google.com/file/d/0B99O3A0dDe67QWUtek9rdHptMjA/edit


ダウンロードした「bootia32.efi」ファイルを作成したUSBの \EFI\BOOTにコピーします。これで起動可能なUSBフラッシュができます。

3.   USBフラッシュをDG-M01IWに挿し、USBキーボードを接続し、起動時に「esc」キーでBIOS画面表示ます。BIOSの以下を変更(または確認)します。

  1) Fast Boot : Disable (初期設定のまま)
  2) Secure Boot : Disable (Enabe から変更)
  3) TXE : Disable ( Enableから変更:Advanced → Security Configuration)
  4) Boot Option #1(第1順位) に作成したUSBフラッシュを選択
Save & Exitで起動すればubuntuインストーラーが起動します。
(Windows を起動するときは、2) - 4)の設定を元に戻す必要があります)

4.  ubuntu14.04をUSBフラッシュメモリーにインストールします。Windows 10とUbuntu 14.04 LTSを疑似的にデュアルブートにするために
  1) インストーラーの「インストールの種類」の画面で「その他」を選択。
  2) PCのパーティション構成の一覧が表示されるのでインストールするUSBフラッシュのデバイス(/dev/sdX)を選択。
  3) 「新しいパーティションテーブル」をクリック(グレイアウトしていればパス)
  4) 「+」ボタンを押して
    「サイズ」にスワップ領域(約2GB)を減らした値(約30GB)を指定。「利用方法」は「ext4」、「マウントポイント」は「/」
  次にスワップ領域として「約2GB」を指定し、「利用方法」は「スワップ領域」に
  5)「ブートローダーをインストールするデバイス」をUSBフラッシュメモリ(dev/sdX)に指定(ここがポイントです)
  6) インストールボタンを押してインストール開始

5.  インストール完了後、「UEFI」を32bit版に差し替えが必要で、インストーラの入ったUSBフラッシュはそのまま挿しておき、再起動後、GNU GRUBのubuntuの起動画面が表示されたら「C」キーを押してGRUBシェルを起動。下記コマンドでGRUBからubuntuを起動する

  grub> ls (hd1,gpt1)/boot lsのみでパーティション一覧が確認できる
  grub> linux (hd1,gpt1)/boot/vmlinuz-x-x-x-x-generic root=/dev/sdb1 reboot=pci
  grub> initrd (hd1,gpt1)/boot/initrd.img-x-x-x-x-generic
  grub> boot

6.  ubuntu デスクトップが表示されたら「Ctrl+Alt+T」で端末を開き、 下記コマンドを実行

  $ sudo apt-get update
  $ sudo apt-get install grub-efi-ia32 grub-efi-ia32-bin

7.  再起動して、ubuntuが起動することを確認

8.   無線(Wi-Fi,Bluetooth)ドライバーの導入(利用しないならこの手順は不要です)
カーネル用のドライバーを自動生成するための「DKMS」パッケージをインストール

  $ sudo apt-get update
  $ sudo apt-get install dkms 
  $ sudo gedit /etc/apt/sources.list.d/chestersmill.list
  
  で以下の2行を記したファイルを作成

  deb http://oem.archive.canonical.com/updates/ trusty-chestersmill public
  deb-src http://oem.archive.canonical.com/updates trusty-chestersmill public
ファイル作成後、端末から
  $ sudo apt-key adv --keyserver keyserver.ubuntu.com --recv-keys F9FDA6BED73CDC22    →keysの後ろにブランクあり
  $ sudo apt-get update
  $ sudo apt-get install chestersmill-settings
ubuntuを再起動すれば、Wi-Fi、Bluetoothが利用可能になります。

9.  日本語環境をubuntu14.04LTS 日本語Remixと同じにするには
  $ wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja-archive-keyring.gpg  -O- | sudo apt-key add -
  $ wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-jp-ppa-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
  $ sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/trusty.list -O /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list
  $ sudo apt-get update
  $ sudo apt-get upgrade
  $ sudo apt-get install ubuntu-defaults-ja

以上でインストールと基本設定が完了です。

Dignnos_ubuntu_1024
ubuntuが起動したときにはホッとしました。ところが、操作してみると「遅い!」Webブラウザーの表示などとても待たされます。ひょっとしてと思い、USBフラッシュを最新のUSB3.0のものに再インストールしたところ、今度は快適に利用できるようになりました。あと電源投入時、ubuntuのブートローダーが起動するのですが、起動プロセス開始直後にフリーズしてしまいます。起動時にBIOS画面を表示して、(何も変更せずに)「Save & Exit」で起動すると問題なく起動できます。

かなり、マニアックになりましたが、一度設定してしまうと、あとはUbuntuが起動するマシンとして利用できます。ubuntu 16.04ではどうなるか、バックアップを取ったうえで、アップグレードを試そうかと思っています。

■下記を参考にさせていただきました。
・ 日経Linux 2016年3月号 p.41 Stick PCにubuntuをインストール。 主に2番目事例
・ 日経Linux 2016年4月号 p.38 「外付けハードディスクにUbuntuをインストール」

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2016年4月17日 (日)

デュアルディスプレイへの道のり その2

会社のPCをデュアルディスプレイにするために予想外にてこずってしまいました。そもそもタブレットをサブディスプレイにするというのは、一時利用であればまだしも、常時利用を考えると課題がありそうです。うまくいかずちょっとがっくりしていたのですが、そうなると何とかしたいという思いがむずむずと起きてきて、専用のディスプレイを探してみました。前回記しましたが、オフィスの制約があり、据え置き型のディスプレイは難しいので、コンパクトなディスプレイを探しました。探してみると7~8インチクラスから結構あります。でも、解像度が低めな割に、価格は15,000円程度と結構します。同じ値段で23インチ程度のエントリクラスのディスプレイが手に入るので、躊躇してしまいました。調べているうちにUSB接続のディスプレイで、ASUS MB169 B+(15.6インチ、1920 x 1080 ドット、IPSパネル、USB 3.0接続)が目に留まりました。厚みが8.5mmで重さが800gというのも、持ち運びやしまうときにも場所を取りません。同じASUSからMB168という大きさ、重さ、厚みはほぼ同じで1366 x 768 ドットの製品が出ていますが、同じ買うならと1920 x 1080 ドットに目が奪われました。約34,000円とかなり値が張りますが、これまで思うようにいかなかった経験から、ここは良いものを、と気持ちが固まりました。

ということで大決心をして購入し、さっそく会社のPCに接続してみました。CDからドライバーのインストールが必要とありましたが、光学ドライブがないため、Display Link からドライバーを直接ダウンロードしてインストールしました。      

http://www.displaylink.com/downloads/windows

また、Renesas USB3.0 Host controllerも必要のようですので、インテル社のサイトからダウンロード・導入しました。   

https://downloadcenter.intel.com/ja/download/19880/USB-3-0-Renesas-Electronics-USB-3-0-Driver

以上で準備完了で、USB3.0ケーブルで接続すると無事起動、認識しましたが、表示がぼやけています。変だなあ、と思い、Windowsの設定を見てみるとMB169 B+の表示倍率が200%になっていました。100%に設定し直すと鮮明な表示となりました。色は薄めです。輝度調整があるので、適切な輝度に設定するとまずまずです。配置を変えてベストポジションを探しているとき、3つあるUSB 3.0のポートのうち、別のポートに挿し替えるとMB169 B+を認識しません。認識するのはUSBの常時給電機能がある1ポートのみでした。ポートによって供給電力が異なるのでしょうか。たまたま最初につないだのがうまくいったので、結果オーライとするのかどうか悩ましいところです。

MB169B+には専用のケースがついていて、スタンドとしても利用できるのですが、場所をとるので、ケースは保管用にして、別途スタンドを購入しました。

  Anker タブレット用スタンド 角度調整可能

しばらく使ってみたところ、15.6インチでも結構見やすく、デュアルディスプレイの効果を実感できました。ノートPCよりも画面サイズが大きく解像度も高いので、MB169B+をメインの作業用に使うことになりそうです。一度この環境を経験すると元には戻れないかもしれません。

Dualdisplay

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2016年4月 8日 (金)

デュアルディスプレイへの道のり その1

会社ではノートPC(Dynabook R63/P)を利用しています。仕事で使う場合は複数のアプリを立ち上げることが多く、13.3インチ(1366X768)の画面ではどうしても狭く感じます。以前から、デュアルディスプレイを考えていたのですが、実現までに時間がかかりました。

デュアルディスプレイを利用する場合、24〜27インチのディスプレイに接続するのが簡便かつ大画面で理想的なのですが、オフィスの制約から、据置型のディスプレイを常設しておくのが困難という事情があり、帰宅時にはしまっておけるディスプレイを検討していました。最初は、手持ちのiPad miniが接続できればと考え、Lightningケーブルを介して接続できる、「Twomon USB」というアプリがあることを知り、iPad miniとWinodws PCにインストールしてみました。これで無事につながったのですが、動きが少しもっさりしているのと、iPand miniの画面の大きさ(7.9インチ)ではどうしても小さく、常時使うには実用的ではないと判断し、継続利用を諦めました。

しばらくそのままの状態だったのですが、仕事用にASUS TransBook T100HAという2 in 1のPCを入手しました。画面サイズが10.1インチとiPad miniと比較して大きくなり、タブレット部分をサブディスプレイとして利用できないかと考えました。調べたところ、「j5create製 ワームホールスイッチ USB3.0 ディスプレイシェア シルバー JUC700」というのが見つかりました。これは、接続する2台のPC(もしくはタブレット)にドライバーをインストールし、商品のUSB3.0ケーブルで接続することにより、マルチディスプレイとして利用できるというものです。マルチディスプレイだけではなく、例えばPCとタブレットを単独で利用して、PCのキーボードとマウスをタブレットでも利用できる、という便利機能もあります。これは使えそうと、入手し、試したところ、謳われている機能はほぼ利用できたのですが、肝心のタブレットをノートPCのサブディスプレイ(拡張モード)で利用しようとすると、画像のようにタブレットの画面の左半分が黒くなり、Windows の「設定」でディスプレイを確認しても、タブレットは検出されません。タブレットをメインにして、ノートPCをサブディスプレイにしたときは問題なく表示されます。これは困ったと、パッケージに記載のあった販売元のサポートにメールで問い合わせたところ、他のPCではどうですか、という返信がありました。これは当分回答は得られそうにないかな、と思いつつ、自宅の環境で試してみました。

Tablet_small 左半分が表示されず、ディスプレイも認識しない。

準備したPCは以下の3機種でした
A. Panasonic Let's Note CF-MX3 (Note PC)
 OS:Windows10
 CPU:intel Core i5
 解像度 1920 x 1080
B. ASUS TransBook T100HA  (2 in 1 PC)
 OS:Windows 10 Home
 CPU: Atom x5-Z8500 (Cherry Trail) 
 解像度  1280 x 768
C. ASUS X200 MA (Note PC)
 OS:Windows 10 HOME
 CPU:Celeron N2830
  解像度  1366 x 768

Test

結果は表の通りで、PCによって挙動が異なることが分かりました。
残念ながら、最も使用頻度が高い、Let's Note CF-MX3をメインにすると、サブディスプレイはうまく表示されません。原因はよくわかりません。画面解像度を変えてみても状況は変わりません。うまくゆく組み合わせのX200 MAをメインにしてTransBook T100HAをサブにしてしばらく使ってみたところ、マウスカーソルをサブディスプレイに移動すると、途端にカーソルの動きがぎくしゃくして、的確なポイントでクリックするのは少し苦労します。Webの画面を表示しっぱなし、などに向くのかもしれません。それでも、デュアルディスプレイで利用すると、操作性は一気に上がることが分かりました。テスト結果をサポートに連絡しましたが、返事はまだありません。当面は、ASUS  X200MAとTransBook T100HAの組み合わせで利用することになります。ただ、会社のPCで利用できなければ最終的な目的は果たせません。しばらく思案をしてみることにしました。

Dual_display_small
Asus X200MAとTransBook T100HAをJUC700で接続し、拡張モードで表示
(次回に続く)

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2016年4月 1日 (金)

Windows タブレットを試す

タブレットとして長年iPad miniを利用していますが、仕事でMicrosoft Officeをがっつりと使う必要が出てきたのでWindows タブレットを購入することにしました。選んだのはASUS TransBook T100HA_128Sです。正確にはタブレットではなく2in1と呼ばれるPCです。これまで格安のWindows 10PCを購入した経験から、メモリー2GB、ストレージ32GBでは実用にはならないと判断し、タブレットとしてはハイスペックなものにしました。

Transbook_t100ha_128s_2 Img_1727_1024_2

2in1ですので、キーボードドックが付属しています。着脱はマグネットでがっちりと固定されます。ただ、キーボードドックを取り付けると結構重く感じ、また、ディスプレイの角度があまり開かないため電車の中などで使いにくく、外出時はタブレットのみの利用が中心です。

Img_1729_1024_3
購入時、電源の入れ方がなかなかわからず苦労しました。電源ボタンを長押し(4、5秒)するのですが、突起が小さいため押しずらくまた、指を離すタイミングによっては電源が入らず、実はいまだに苦労しています。また、たまにタッチパネルを操作中に突然画面が消えることがあります。電源ボタンを軽く押すとログイン画面に戻るのですが、よくわからない挙動です。

Windows タブレットにまだ慣れておらず、特にタブレットモードで利用の仕方に戸惑いがあります。慣れの問題と思いますが、iPad miniのUIの方が直感的に利用しやすい気がします。Windowsはマウスとキーボードで使うものとの固定観念から抜けきれないのかもしれません。ソフトウェアキーボードは横位置にした時、画面の下半分がキーボードとなり、入力ボックスが隠れてしまう場合があります。iPad miniのときはあまり感じなかったのですが、iPad miniでは縦位置で利用することが多かったためと思われます。iPad miniの場合、縦位置の方が持ちやすかったのですが、10.1インチの場合、通常利用は横位置になる場合が多いためと思われます。ソフトウェアキーボードの操作感は特に違和感はありません。
Img_1730_1024 Img_1731_1024

想定していなかったのは、Officeに関してです。購入時に、Office MobileとOffice 365サービス Office Premium搭載パソコン専用 (1年間)がついていて、Office 365に登録すれば最新のOffice 2016が利用できます。さっそく登録しましたが、あるとき、Office Mobileでドキュメントを表示すると、「読み取り専用」と表示され、「編集と保存を行うには、Office 365のサブスクリプションが必要です。」と表示されます。2つの問題があるようです。まず、Office Mobileは10.1インチ以下は無償で利用できるとあるのですが、読むことはできても編集はできません。インターネットで調べると、同じTransBook H100Aを利用しているユーザーがMicrosoft ユーザーフォーラムに同様に編集できないと投稿されていて、Microsoft Supportの方が回答しているのですが、解決していません。10.1インチというのがちょうど境界線上にあり、とても中途半端な状態になっているようです。ASUSはこのことを認識して販売しているのかな。2つ目はOffice 365サービスに登録しているにもかかわらず、サブスクリプションの購入を求められることです。選択肢は購入するか、キャンセルするかのどちらかしかなく、購入済みというのはありません。マイクロソフトのアカウントから再度インストールしても状況は変わりません。釈然としないまま翌日再確認をすると利用できるようになっていました。1年後、Office 365の更新時期がきて、仮に継続しない場合、Office Mobileが読み取り専用になるなら、何のためにWinodws タブレットを購入したのかわからなくなってしまいます。他にもOffice 2007搭載の複数台のWindows PCがあるので、単純にOffice 365サービスを継続すればよい、というものではなく、Office 365 soloに移行するのか、パッケージ版を新たに購入するのか悩ましいところです。2in1のTransBook T100HAがPCなのか、タブレットなのかでも要件が異なってきます。1年間じっくりと考えたいと思います。

気になる点ばかり書きましたが、タブレットとしては10.1インチと画面が大きく見やすいです。光沢(グレア)画面で映り込みはありますが、私はあまり気になりません。ということで、外出や会議などでの利用シーンが着実に増えています。更に、タブレットをPCのサブディスプレイに利用できないかと考えているのですが、次回以降にレポート予定です。





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