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2016年4月23日 (土)

Diginnos DG-M01IWにUbuntu 14.04 LTSをインストールした

ドスパラが販売しているバッテリー内蔵の文庫本サイズPC のDiginnos DG-M01IWはWindows 10Homeがプリインストールされていますが、USBフラッシュメモリーにインストールしたUbuntu 14.04LTSが起動するようにしました。Secure Bootのおかげで試行錯誤を重ねましたが、なんとか起動できるようになったので記録しておきます。

■Diginnos DG-M01IWの仕様
 プロセッサ            Atom Z3735F (クアッドコア、定格1.33GHz)
 グラフィックス     インテル HD グラフィックス
 メモリ                  2GB(DDR3L)
 ストレージ            32GB eMMC(Hynix製)、microSDカードスロット
 無線機能             IEEE802.11 b/g/n、Bluetooth 4.0
 バッテリ               内蔵
 OS                      Windows 10 Home 32bit
 サイズ                116×152×15(幅×奥行き×高さ/mm)
 重量                   約350g

プロセッサ(CPU)のAtom Z3735Fは、ほとんどのスティック型PCに搭載されているものと同じです。Windowsをガンガン利用するには非力であり、32GBのストレージもシステムに10GB超割り当てられていて、アプリをインストールしてゆくと空き領域がほとんどなくなってしまうという状態に陥り、Windowsで利用するのはかなり厳しいと感じました。そこで、Winodwsよりは軽量に使えるUbuntuを試すことにしたのですが、購入したばかりのWindows10を削除してしまうのもためらわれ、UbuntuをUSBフラッシュメモリーにインストールして、疑似的にデュアルブートすることにしました。当初は軽い気持ちで始めたのですが、Secure Bootのおかげで、インストーラーが入ったライブCDすら起動できません。不正なOSのインストールを防ぐというセキュリティー強化目的で導入されたものですが、これでは健全な(?)Linux利用者が排除されてしまいます。困ったものだ。ということで、回避方法も含めて以下に手順を記します。

■手順
1. スティックPCにUbuntuをインストールする記事に、無線ドライバー(RTL872BS)の関係でカーネル3.16を含んでいる一世代前のubuntu-14.04.2-desktop-amd64.iso をインストールとあったので、
からイメージファイルをダウンロードしました。

2. Win32DiskImagerでUSBフラッシュに書き込むと、EFIが32bitでないために起動しません。32bitのUFIを追加するために、Windowsで「Rufus」というソフトでisoイメージをUSBフラッシュメモリーに書き込みます。Rufusは以下からダウンロードします。
    http://www.forest.impress.co.jp/library/software/rufus/

ダウンロードしたファイルはプログラムその物でダブルクリックで起動。
起動後、ISOイメージを右下のボタン(CDの絵)から指定します。
パーティション構成とターゲットシスティションの種類を「GPT UEFIコンピューターのためにパーティションを構成」を選択し
クラスタサイズを「64キロバイト」(私の場合は選択できなかったのでデフォルトのまま)を選択して、ボリュームの新ラベルを「ubuntu1404」を入力。
最後に下にある「スタート」ボタンをクリックして書き込みを開始。
書き込み後は「閉じる」ボタンで閉じます。
次に下記から「bootia32.efi」ファイルをダウンロード。

  https://drive.google.com/file/d/0B99O3A0dDe67QWUtek9rdHptMjA/edit


ダウンロードした「bootia32.efi」ファイルを作成したUSBの \EFI\BOOTにコピーします。これで起動可能なUSBフラッシュができます。

3.   USBフラッシュをDG-M01IWに挿し、USBキーボードを接続し、起動時に「esc」キーでBIOS画面表示ます。BIOSの以下を変更(または確認)します。

  1) Fast Boot : Disable (初期設定のまま)
  2) Secure Boot : Disable (Enabe から変更)
  3) TXE : Disable ( Enableから変更:Advanced → Security Configuration)
  4) Boot Option #1(第1順位) に作成したUSBフラッシュを選択
Save & Exitで起動すればubuntuインストーラーが起動します。
(Windows を起動するときは、2) - 4)の設定を元に戻す必要があります)

4.  ubuntu14.04をUSBフラッシュメモリーにインストールします。Windows 10とUbuntu 14.04 LTSを疑似的にデュアルブートにするために
  1) インストーラーの「インストールの種類」の画面で「その他」を選択。
  2) PCのパーティション構成の一覧が表示されるのでインストールするUSBフラッシュのデバイス(/dev/sdX)を選択。
  3) 「新しいパーティションテーブル」をクリック(グレイアウトしていればパス)
  4) 「+」ボタンを押して
    「サイズ」にスワップ領域(約2GB)を減らした値(約30GB)を指定。「利用方法」は「ext4」、「マウントポイント」は「/」
  次にスワップ領域として「約2GB」を指定し、「利用方法」は「スワップ領域」に
  5)「ブートローダーをインストールするデバイス」をUSBフラッシュメモリ(dev/sdX)に指定(ここがポイントです)
  6) インストールボタンを押してインストール開始

5.  インストール完了後、「UEFI」を32bit版に差し替えが必要で、インストーラの入ったUSBフラッシュはそのまま挿しておき、再起動後、GNU GRUBのubuntuの起動画面が表示されたら「C」キーを押してGRUBシェルを起動。下記コマンドでGRUBからubuntuを起動する

  grub> ls (hd1,gpt1)/boot lsのみでパーティション一覧が確認できる
  grub> linux (hd1,gpt1)/boot/vmlinuz-x-x-x-x-generic root=/dev/sdb1 reboot=pci
  grub> initrd (hd1,gpt1)/boot/initrd.img-x-x-x-x-generic
  grub> boot

6.  ubuntu デスクトップが表示されたら「Ctrl+Alt+T」で端末を開き、 下記コマンドを実行

  $ sudo apt-get update
  $ sudo apt-get install grub-efi-ia32 grub-efi-ia32-bin

7.  再起動して、ubuntuが起動することを確認

8.   無線(Wi-Fi,Bluetooth)ドライバーの導入(利用しないならこの手順は不要です)
カーネル用のドライバーを自動生成するための「DKMS」パッケージをインストール

  $ sudo apt-get update
  $ sudo apt-get install dkms 
  $ sudo gedit /etc/apt/sources.list.d/chestersmill.list
  
  で以下の2行を記したファイルを作成

  deb http://oem.archive.canonical.com/updates/ trusty-chestersmill public
  deb-src http://oem.archive.canonical.com/updates trusty-chestersmill public
ファイル作成後、端末から
  $ sudo apt-key adv --keyserver keyserver.ubuntu.com --recv-keys F9FDA6BED73CDC22    →keysの後ろにブランクあり
  $ sudo apt-get update
  $ sudo apt-get install chestersmill-settings
ubuntuを再起動すれば、Wi-Fi、Bluetoothが利用可能になります。

9.  日本語環境をubuntu14.04LTS 日本語Remixと同じにするには
  $ wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja-archive-keyring.gpg  -O- | sudo apt-key add -
  $ wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-jp-ppa-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
  $ sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/trusty.list -O /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list
  $ sudo apt-get update
  $ sudo apt-get upgrade
  $ sudo apt-get install ubuntu-defaults-ja

以上でインストールと基本設定が完了です。

Dignnos_ubuntu_1024
ubuntuが起動したときにはホッとしました。ところが、操作してみると「遅い!」Webブラウザーの表示などとても待たされます。ひょっとしてと思い、USBフラッシュを最新のUSB3.0のものに再インストールしたところ、今度は快適に利用できるようになりました。あと電源投入時、ubuntuのブートローダーが起動するのですが、起動プロセス開始直後にフリーズしてしまいます。起動時にBIOS画面を表示して、(何も変更せずに)「Save & Exit」で起動すると問題なく起動できます。

かなり、マニアックになりましたが、一度設定してしまうと、あとはUbuntuが起動するマシンとして利用できます。ubuntu 16.04ではどうなるか、バックアップを取ったうえで、アップグレードを試そうかと思っています。

■下記を参考にさせていただきました。
・ 日経Linux 2016年3月号 p.41 Stick PCにubuntuをインストール。 主に2番目事例
・ 日経Linux 2016年4月号 p.38 「外付けハードディスクにUbuntuをインストール」

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