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2015年11月20日 (金)

無音PCの導入

ハイレゾ音源やApple Musicを聴くようになってから、静かな環境で音楽を聴く欲求が高まりました。それまでメインで使っていたデスクトップPCはファンが回りだすと爆音が発生し、とても音楽を聴ける状況ではありません。仕方なくノートPCに切り替えたのですが、だいぶマシになったとは言え、それでもファンの音が発生します。気になりだすと、落ち着いて聴くのが困難になります。ハイレゾ音源は、Raspberry Piにインストールしたvolumioでスマートフォンかタブレットでコントロールし、Apple MusicもiOSデバイスで聴けばPCを起動せずとも静かな環境で聴くことは可能ですが、音楽を聴きながらPCを操作したい場合がどうしても(しょっちゅう)出てきます。そうなると音の問題が発生します。ファンレスのPCに関心が出てきたところ、ドスパラが販売するDiginnos DG-M01IWという機種に出会いました。

ドスパラ通販 Diginnos DG-M01IW

Diginnos DG-M01IW レビュー バッテリ内蔵! 文庫本サイズの超小型パソコン

主なスペックは、
     OS   Windows 10 Home 32bit
     プロセッサ   Atom Z3735F (定格1.33GHz)
     グラフィックス   インテル HD グラフィックス
     メモリ   2GB(DDR3L)
     ストレージ   32GB eMMC(Hynix製)、microSDカードスロット
     無線機能   IEEE802.11 b/g/n、Bluetooth 4.0
     バッテリ   内蔵
     サイズ   116×152×15(幅×奥行き×高さ/mm)
     重量   約350g

価格は税込で21,384円で、これに梱包送料が2,160円(ちと高いです)が上乗せされて合計23,544円でした。スペックを考えるとまあ妥当な価格と言えると思い、購入を決めました。最近話題のスティックコンピュータにしなかったのは、こちらの方がUSBポートを3つ(うち一つはmicroUSB)持っていて拡張性が高そうだったからです。ただ、同じドスパラからWindows 10 のプリインストールされたスティックPC(Diginnos Stick DG-STK1B) がほぼ同じスペックで税抜きで9,980円に値下げして出ているのをみて、こちらでもよかったのかな、と思ったりもしています。

Img_1256small

このPCの「ウリ」のひとつであるバッテリー内蔵でカタログ上では13時間稼働という点に関しては、自分にとって出先でディスプレイかプロジェクターにつなぐなどの利用シーンがあまりイメージできず、小型無音という点での活用を考えました。

このPCは、メインに使っていたデスクトップPCに替わり、普段使いのPCとして、iTunesでApple Musicを聴く、ウェブブラウザーでウェブの閲覧やwebメールの利用、ドキュメント(主にテキストファイル)の作成などです。実際に利用してみて、CPUはAtomでメモリも2GBですが、私の利用範囲ではほとんどストレスなく利用できました。ただ、内部ストレージが32GBで、購入時点でユーザーが利用できる容量は約20GB とあまりアプリを詰め込める状態ではありません。追加でインストールした主なアプリは

     chrome(web ブラウザー)
     iTunes(音楽管理ソフト)
     foobar 2000(音楽再生ソフト)
     Aermo(MPDクライアント)
     秀丸エディター(テキストエディター)
     LibreOffice(Officeソフト)
     Dropbox(オンラインストレージ)
     Evernote(Webページ、ノートの保管)
     Teraterm(ターミナルエミュレータ)

などです。これらをインストールすると空き容量が約12.6GBとなりました。利用していないMicrosoft Office 2007があったのですが、空き容量を考えてインストールは見送りました。LibreOfficeで用は足りますし、どうしても必要なときは、Web上のOneDriveからMicrosoft Office onlineか別のノートPCを利用することにします。今後アプリをたくさん入れなければ何とかやっていけそうです。マイクロSDカードのスロットがあるので、128GBのmicroSDカードを装着しました。

Cdrive

普段、私はデータの保存場所として、クラウドのDropboxとOne Driveを使っていますが、これらは、ローカルディスクにも保存場所を持っていて、ローカルディスクとクラウドを同期して利用するもので、どのデバイスからでも利用できるので非常に重宝しているのですが、他のデバイスなどで、大量のデータを保存すると、結果的にDG-M01IW のディスク容量を圧迫します。これを避けるために、それらのデータの保管場所をCドライブではなく、microSDカード(Dドライブ)にすればよいのですが、これが思った以上にてこずりました。

●Dropboxの保存場所をmicro SDカードにする
Dropboxの基本設定で、Dropboxの場所の変更は可能ですが、microSDカード(Dドライブ)を指定すると、「このフォルダは取り外し可能なメディア上に保管されています」とメッセージが出て指定することができません。調べてみると、シンボリックリンクを作成することによって指定することができました。

Dropboxフォルダの場所をSDカードなどのリムーバブルメディアに変更する方法

●OneDriveの保存場所をmicro SDカードにする
Windows 8.1まではOne Driveの保存場所としてSDカードのあるDドライブを指定できたようですが、Windows 10ではできなくなったようです。Microsoftコミュニティーで、SDカード内に仮想ディスクを作成すれば移動可能との書き込みがありましたが、かなり面倒そうなので、この方法は断念しました。OneDriveの容量が増えてきてCドライブが枯渇しそうになれば、改めて考えることにして、当面はCドライブで運用します。タブレットなどでメインドライブの容量が小さいものもあると思うので、Microsoftには、ぜひとも標準でSDカードに保存できるようにしてもらいたいものです。

●iCloudの導入と保存場所の変更
iOSデバイスを利用しているので、iCloud(特にiCloud Photo)もインストールしようと考えましたが、思わぬ事態が発生し、iCloudの導入を断念しました。これについては回を改めて記載します。

それ以外にCドライブを圧迫しないように下記を設定しました。
iTunes ライブラリ
Apple Musicを利用するので、iTunesは必須ですが、ライブラリの場所はNASに設定しました。また、iTunes Cloudも利用しているので、基本的にはローカルディスクに楽曲ファイルを保存することはありません。
Chromeのダウンロード先
それほど容量を食うわけではありませんが、Webからダウンロードするファイルの保存先をCドライブからDドライブに変更しました。これは、Chromeの設定画面で「詳細設定を表示...」からダウンロードの保存先をDドライブに変更することで可能です。

以上のような設定をして、無事普段使いのPCとして利用できるようになりました。ディスプレイはそれまでデスクトップPCで使っていたものを利用し、キーボード、マウスはBlue Toothで使っていますが、コンパクトで、配線もすっきりして、使い勝手はまずまずです。

実は、私はOSはメインにubuntuを使っていたのですが、今回はiTunesを利用することもあり、Windows 10を利用しています。無音のLinux PCとしてRaspberry  Piがあるのですが、ストレスなく使うにはスペック的に厳しいです。そこで、しばらく使っていなかったubuntu 14.04をインストールしたECS LIVA(初代)という小型PCを復活させたところ、これもファンレスで ストレスなく利用できます。DG-M01IWとLIVAで静かで省電力のPCを利用する環境が整いました。

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2015年11月13日 (金)

Raspberry PiをデスクトップPCにするためのTipsその6 継続的にRaspbianを使うために

「Raspberry PiをデスクトップPCにするためのTips」もいよいよ今回で最後です。今回は、OSのRaspbianを継続的に安定して使うために、システムの更新と、バックアップについて記載します。

1.システムを最新状態にする(再掲)
RaspbianおよびベースとなっているDebianは随時更新されていますので、定期的(月1回程度?)に更新を適用しておくことが望ましいです。Windows updateのようなものですが、システムから通知が来るわけではないので、自分で実行する必要があります。
端末を開いて以下のコマンドを順に実行します。

     $ sudo apt-get update  → パッケージリストの入手
     $ sudo apt-get upgrade  →  導入されているパッケージの更新
     $ sudo apt-get  dist-upgrade  →  導入されているパッケージの構成変更を伴う更新
     $ sudo apt-get -y install rpi-update  → firmwareの更新
     $ sudo reboot  →  再起動

コマンドをひとつずつ入力するのが面倒であれば、シェルスクリプトを作成し、cronで定期的に実行するようにしてもよいでしょう。


2.システム(SDカード)のバックアップ
RaspbianがインストールされたSDカードは、破損して使えなくなる可能性があります。万一に備えてSDカードのバックアップを取るようにしましょう。

2.1 Windows でのバックアップ手順
2.1.1Win32DiskImagerでSDカードのデータをPCにバックアップ
2.1.2別途準備したSDカードにバックアップデータを書き込む


Raspberry Piで使っているSDカードのデータをまずPCにイメージデータとして保存します。次にバックアップデータを書き込むSDカードを準備して、先ほどバックアップしたRaspberry Piのイメージデータを新しいSDカードに書き込みます。最終的に別のSDカードにバックアップを保存するのは、バックアップが成功したかどうかを確認するためです。バックアップにはSDカードとPCに同程度の容量が必要になります。PCのディスクの空き容量に注意してください。また、バックアップを書き込むSDカードは、できれば元のSDカードと同一メーカーのものが望ましいです。メーカーによって若干サイズが異なり、容量が小さいためにバックアップデータが書き込めないということを避けるためです。具体的手順は以下のとおりです。

2.1.1 SDカードのデータをPCにバックアップ
     1.Raspberry PiのSDカードをPCにセット
     2.Win32DiskImagerを起動
     3.「Device」欄にSDカードのドライブが表示されていることを確認
     4.「Image File」欄にPC側の保存先を指定(例 C:/rpbackup.img)
     5.「Read」ボタンでPCへ保存 。間違えて「Write」にしないように。 SDデータが壊れます。
     6.確認表示が出るので「Yes」で続行
     7.「Successful」と表示が出たら完了

2.1.2別途準備したSDカードにバックアップデータを書き込む
     1.コピー元とは別のSDカードをPCにセット
     2.Win32DiskImagerを起動
     3.「Device」欄にSDカードのドライブが表示が表示されていることを確認
     4.バックアップしたイメージデータを「Image File」欄に指定
     5.「Write」ボタンにてSDカードへのデータ書き込みを開始
     6.確認表示が出るので「Yes」で続行
     7.「Successful」と表示が出たら完了
     8.書き込んだSDカードでRaspberry Piが動作することを確認

2.2 ubuntuでのバックアップ手順
やり方は、Windowsと同じですが、ubuntu(Linux)ではddコマンドでバックアップを取ります。

2.2.1 SDカードのデータをPCにバックアップ
     1.Raspberry PiのSDカードをPCにセット
     2.端末(terminal)を開き、ホームディレクト上でdmesgコマンドでSDカードのデバイス名を確認
  例:/dev/sdb など(機器の接続状況により、sdbのbの部分が変わります。)
     3.以下のコマンドでバックアップを開始

     $ sudo dd if=/dev/sdb of=./rpbackup

     上記はSDカードのデバイス名が/dev/sdbで、PCにはホームディレクトリーにrpbackupというファイル名でバックアップイメージを作成する例です。コマンドを実行すると端末には何も表示されません。SDカードの容量が大きいと、それなりに時間がかかります。メッセージとともにコマンドプロンプトが再度表示されたら書き込み完了です。

2.2.2別途準備したSDカードにバックアップデータを書き込む
     1.コピー元とは別のSDカードをPCにセット
     2.端末(terminal)を開き、dmesgコマンドでSDカードのデバイス名を確認(例:/dev/sdb)
     3.以下のコマンドでSDカードへの書き込みを開始

     $ sudo dd if=./rpbackup  of=/dev/sdb

     4.書き込んだSDカードでRaspberry Piが動作することを確認

Raspberry PiをデスクトップPCにするためのTips
 

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