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2015年10月31日 (土)

Raspberry PiをデスクトップPCにするためのTipsその5主なソフトウェエア

前回、新しくなったRaspbian (Jessie)のインストールを紹介しました。今後は、新バージョンをベースに記載します。

Raspbianの初期設定が終わると、次は利用するソフトウェアをインストールします。標準でインストールされているソフトは旧バージョン(Raspbian Wheezy)から変化しています。旧バージョンでの情報も踏まえながら、新バージョンで追加インストールするソフトウェアを中心に紹介します。

1. パッケージ管理ソフト Synaptic
Raspbianでソフトをインストールするには、コマン($ sudo apt-get install パッケージ名)でインストールする方法がありますが、GUIでインストール、更新、削除などの管理ができるソフトが「Synaptic」です。インストールすには端末画面から

     $ sudo apt-get update
     $ sudo apt-get install synaptic
     $ sudo password

sudo  passwordは、Syapticを起動すると管理者のパスワードの入力を求められるので、事前に設定をしておきます。任意のパスワードを設定してください。
新しいソフトをインストールするには検索ボタンで目的のソフトを検索し、インストール指定をして、適用ボタンを押します。


Synaptic
以下の記載はコマンドでのインストールを紹介していますが、synapticでインストールすることも可能です。

2. Webブラウザー Iceweasel
Raspbianに標準インストールされているWebブラザーは「Epipany」です。軽量なWebブラウザーで、既定の検索エンジンは「DuckDuckGo」です。高機能なブラウザーとしてGoogle Chrome、Filrefoxなどがありますが、Raspbianではそれらのオープンソース版としてChromium、Iceweaselがあります。ただ、Chromiumは旧バージョンのRaspbianではインストールできたのですが、新バージョンではインストールしようとするとエラーとなりインストールできなくなりました。そこで、Firefox互換のIceweaselの日本語用のパッケージ)をインストールします。

     $ sudo apt-get update
     $ sudo apt-get install iceweasel iceweasel-l10n-ja

Iceweaselの検索エンジンはGoogleです。この方が馴染んでいる、というかたは、インストールしてみても良いと思います。他のPCでFilrefoxを標準で利用されているなら、ユーザー情報を同期(「Sync」)できます。

Iceweasel

3.オフイススイート LibreOffice
オープンソースのオフィススイートであるLibreOfficeは新バージョンで標準インストールされています。旧バージョンでインストールした場合、LibreOfficeのバージョンは3.6.1.2でしたが、新バージョンでは4.3.3.2にバージョンアップされています。ただし、標準インストールされているのは英語版ですので、必要なら日本語パッケージを追加インストールしてメニュー、ヘルプ等を日本語化します。

     $ sudo apt-get update
     $ sudo apt-get install libreoffice-l10n-ja
     $ sudo  apt-get install libreoffice-help-ja

Libreoffice

4. スクリーンショットの取得  scrot
旧バージョンではインストールの必要がありましたが、新バージョンで標準インストールされました。使い方は、端末でコマンド入力して利用します。
デスクトップ全体のスクリーンショット(5秒後に取得)

     $ scrot -d 5 &

アクティブウィンドウのみのスクリーンショット

     $ scrot -d 5 -bu &


5.画像編集ソフト GIMP、mtPaint
オープンソースで高機能な画像編集ソフトとして著名なGIMPもRasbpianで利用できます。

     sudo apt-get update
     sudo apt-get install gimp

Gimp

GIMPの現時点でのバージョンは2.8です。高機能なだけに非力なRaspberry Piで本格的に利用するのはちょっと厳しいかもしれません。機能は少ないものの基本機能は備えているペイントソフトに「mtPaint」があります。

     sudo apt-get update
     sudo apt-get install mtpaint

Mtpaint

mtPaintでスクリーンショットの取得もできます。
「ファイル」→「アクション」→「Time delayed screenshot」
デフォルトでは10秒後に画面がmtPaintに取り込まれます。

6. テキストエディタ
デスクトップPCとして利用する代表的なソフトとしてテキストエディターがありますが、これは標準インストールsれているLeafPadを利用しています。

7. 源ノ角ゴシックフォント
Raspbian Jessieをインストールした時に、日本語フォントとしてtakaoをインストールしましたが、これ以外のオープンタイプのフォントとして源ノ角ゴシックフォントがあります。必須ではありませんが、インストールしておいてもよいと思います。
7.1 下記URLから「 SourceHanSansJP.zip」 をダウンロードして解凍します。
この zip ファイルは Raspberry Pi では解凍できないので PC で解凍します。

     https://github.com/adobe-fonts/source-han-sans/tree/release/SubsetOTF

7.2  解凍したフォルダー(SourceHanSansJP)を Raspberry Pi のホームディレクトリ(/home/pi)に置き、端末で以下の
コマンドを実行します。

     $ sudo mkdir /usr/share/fonts/opentype
     $ sudo cp -r /home/pi/SourceHanSansJP /usr/share/fonts/opentype

これで源ノ角ゴシックが利用できるようになります。太さ、イタリックなどの種類が選べます。

Fonts

次回に続く。
Raspberry PiをデスクトップPCにするためのTips

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2015年10月22日 (木)

Raspberry PiをデスクトップPCにするためのTips その4 Raspbian Jssieのインストール

Raspberry Piの推奨OSであるRaspbianのバージョンが更新されました。RaspbianのベースとなっているDebianのバージョンが従来のWheezyから新しくJessieにアップデートされました。これに伴い、Raspbianのインストールと初期設定、特に日本語環境の設定が従来と少し異なっていますので改めてインストール方法を記載します。インストーラーであるNOOBSを利用したインストールを中心に記載します。

■NOOBSを利用したインストール
1.microSDカードのフォーマット(再掲)
まず、microSDカード準備ですが、以前使用していたカードを利用するときはFAT32の形式でフォーマットします。その際、カードをLinuxなどに利用していた場合、Windowsでフォーマットしようとすると、領域が小さく認識されることがあります。その際は、SDアソシエーションのSDFomatterというアプリを使って物理的にフォーマットを行います。(同名の別のアプリがありますので要注意です)

新しいSDカードのときは、以下の作業は不要です。
 a) microSDカードをPCに装着する
 b) SDFormatterを起動
 c) SDカードのドライブが正しく認識されていることを確認し、オプションの設定で「クイックフォーマット」、論理サイズ調整「ON」にして、フォーマット
2.NOOBSのダウンロードとmicroSDカードへのコピー
(1) Raspberry Piの公式サイトからNOOBSをダウンロードする。

  https://www.raspberrypi.org/downloads/


Noobs1_4_2

NOOBSとNOOBS Liteがありますが、NOOBSを選択。
2015年10月18日時点の最新版はversion 1.4.2 (2015-09-24Release)
Download ZIPを選択してダウンロード
(2)zipファイルを展開し、内容をすべてmicroSDカードにコピー
(3)Raspberry Piに周辺機器を接続。
NOOBSでのインストールには有線LAN接続が必要です。
(4)microSDカードをRaspberry Pi本体に装着し、電源投入
(5)NOOBSが起動し、OSの選択画面が表示される
一覧からRaspbianを選択し、画面下部の言語は「日本語」にして「install」ボタンを押す。
(6)Raspbianのインストール
ファイルのダウンロードと展開。時間がかかる。
(7)インストール完了
OKボタンを押すとRaspbianのデスクトップ画面が表示される

3.初期設定
デスクトップ画面左上の「Menu」から「Prefrence」-「Raspberry Pi Configuration」を選んで起動

Raspberry_pi_configuration_0 Raspberry_pi_configuration_1

・Change Passwordで初期パスワード(raspberry)を変更
・日本語環境への切り替えも「Raspberry Pi Configuration」- 「Location」で行えるはずですが、うまくゆかないので、従来のコマンド入力画面からraspi-configによる設定を行います。
画面上部のバーから端末エミュレーター「LXTerminal」をクリックして端末を起動し、以下のコマンドを入力する。
    
     $ sudo raspi-config

raspi-configの画面が起動したら、
4.Internationalisation Options:言語の設定
l1 Change Locale:ロケール(文字コード等)を設定する
 ja_JP.UTF-8 UTF-8が選択されていることを確認し、OK。
 次の画面でja_JP.UTF-8を選択し、デフォルトに設定してOK。

l2 Change Timezone:時間帯を設定する
 Asiaを選択し、次にTokyoを選択

l3 Change Keyboard Layout:キーボードを設定する
 使用するキーボードに合わせて設定する。
 日本語キーボードの場合は
 "Generic 105-key(Intl)PC" > "Japanese" >  "The default for the keyboard layout" > "No compose key"を選択

「Ctrl」+「Alt」+「Backspace」キーでのGUI画面の再起動は"Yes"を選択。
以上でraspi-configでの設定は終了で、"Finish"を選択し、Rebootを求められるたら再起動をキャンセルする。ここで再起動すると、日本語フォントがインストールされていないため、画面表示が文字化け(いわゆるトーフ文字)します。その場合は構わず、下記の処理を行えば大丈夫です。
・日本語フォントのインストール
端末エミュレータ(LXTerminal)を起動し、

  $ sudo apt-get install fonts-takao
 
続行するかどうか聞かれたら"y"で続行。
インストール完了後、再起動すれば日本語画面が表示される。

4.日本語入力設定
上記の設定で、日本語の表示が可能となりましたが、まだ日本語入力はできません。日本語入力ソフトのインストールが必要です。今回から利用が可能となったMozcをインストールします。端末エミュレータ(LXTerminal)を起動し、

  $ sudo apt-get install ibus-mozc

インストールが完了したら、「Menu」-「Shutdown」を押し、「Logout」を選択。
ログイン画面が表示されるのでユーザー名(pi)/パスワード(初期値はraspberry)を入力し、再ログイン。
画面上部のバーの「JP」アイコンをクリックすると、「日本語-Japanese」と「日本語-Mozc」が表示されるので「日本語-Mozc」をクリック。これで日本語入力ツールとしてMozcが利用できる。日本語入力のON/OFFは「半角/全角」キーで行う。
また、日本語入力ソフトはキーボードのショートカットキーでも切り替えられますが、デフォルトのショートカットキーは「Super + Space」キーが割り当てており、Raspberry Piでは「Super」キーは「Menu」表示に割り当てているため、うまく切り替えられません。そこでショートカットキーの割り当てを変更しておくとよいでしょう。設定変更は画面上のMozcのアイコンを右クリックし、「設定」を選択。「キーボードショートカット」で<Super>Spaceとなっている右側の「...」をクリックして設定を変更します。例えば「Ctrl+Space」キーなどにしておくとよいでしょう。これで「Ctrl+Space」キーを押すと日本語入力プログラムが切り替わります。

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2015年10月16日 (金)

Raspberry PiをデスクトップPCにするためのTips その3 Raspbianインストール後の初期設定

※本記事を記載中にNOOBSとRaspbianのバージョンが更新されました。ベースとなっているDebianがWheezyから最新のJessieにアップデートされていて、かなり大きな変更となります(2015-09-24版) ただし、現時点では未検証のところがあり、以下の記載は旧バージョンのWheezy(2015-05-05)をベースにしたものです。

Raspbianをインストールすると、初期設定画面が表示されますので、言語設定など初期設定を行います。

Raspi_config_1

なお、設定後の変更も可能です。そのときには、RaspbianのGUIの画面からLXTerminalを起動し、
 $ sudo raspi-config
と入力すると設定画面が表示されます。

■Raspbianインストール直後に行う設定項目
1. Expand Filesystem
SDカードの空き容量をハードディスクとして利用するための設定です。項目を選んで設定します。なお、NOOBSを使ってRaspbianをインストールした場合は、すでにこの設定がされていますので、この作業は不要です。

2.Change User Password
ユーザー名piのデフォルトのパスワード(初期値はraspberry)を変更します。

3.Enable Boot to Desktop/Scratch
初期状態では、Raspbian起動時、ログインユーザー名とパスワードの入力を求められ、その後X-Windowを起動するためのコマンド($ startx)を入力する必要がありますが、これを省略し、X-Windowを起動します。

       Desktop Log in as user'pi' at the graphical desktopを選択

4.Internationalisation Options:言語の設定
・Change Locale:ロケール(文字コード等)を設定する
      en_GB.UTF-8を解除し、en_US.UTF-8とja_JP.UTF-8を選択する。
      デフォルトはja_JP.UTF-8としておく
・Change Timezone:時間帯を設定する
      Asia/Tokyoとする
・Change Keyboard Layout:キーボードを設定する
      使用するキーボードに合わせて設定する。
      日本語キーボードの場合は
      "Generic 105-key(Intl)PC" > "Others" > "Japanese" > "Japanese" > "Default" > コンポーズキーなし

■日本語入力
Raspbianをインストール、初期設定した段階では、日本語は表示されますが、入力はできません。
日本語入力ができるようにするには日本語入力ソフト「Anthy」と多言語入力ツールの「uim」をインストールします。

      $ sudo apt-get update
      $ sudo apt-get install uim uim-anthy

インストール後、Menuから「Shutdown」-「Logout」を選択しログイン画面が表示されたらユーザー名「pi」、パスワード(変更していなければ「raspberry」)を入力し、再度ログインします。これで「半角/全角」キーで日本語入力機能のon/offができるようになります。

■システムを最新状態にする。これは、定期的に行うと良いです。

      $ sudo apt-get upgrade → 導入されているパッケージの更新
      $ sudo apt-get  dist-upgrade → 導入されているパッケージの構成変更を伴う更新
      $ sudo apt-get -y install rpi-update → firmwareの更新
      $ sudo reboot → 再起動


次回は予定を変更し、バージョンアップしたRaspbian Jessie (2015-09-24)のインストールについて記載します。

Raspberry PiをデスクトップPCにするためのTips

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2015年10月 2日 (金)

Raspberry PiをデスクトップPCにするためのTips その2

その2 NOOBS、Raspbianのインストール

機材の準備ができたら、OSのRaspbianのインストールです。

1.microSDカードのフォーマット
まず、microSDカード準備ですが、以前使用していたカードを利用するときはFAT32の形式でフォーマットします。その際、カードをLinuxなどに利用していた場合、Windowsでフォーマットしようとすると、領域が小さく認識されることがあります。その際は、SDアソシエーションのSDFomatterというアプリを使って物理的にフォーマットを行います。(同名の別のアプリがありますので要注意です)
https://www.sdcard.org/jp/downloads/formatter_4/

新しいSDカードのときは、以下の作業は不要です。
  1. microSDカードをPCに装着する
  2. SDFormatterを起動
  3. SDカードのドライブが正しく認識されていることを確認し、オプションの設定で「クイックフォーマット」、論理サイズ調整「ON」にして、フォーマット
Sdformatter1 Sdformatter2

2. 2通りのインストール方法
Raspberry PiにOS(Raspbian)をインストールする方法として下記の2通りの方法があります。どちらも、Raspbianをインストールするという意味では同じです。
a) インストーラーのNOOBSをインストールして、そこからRaspbianを選択してインストールする
  •  様々なOSが選択インストールできるので便利
  •  ディスクイメージをmicroSDに書き込む操作は不要(インストールがが容易)
  •  LAN接続が必要
b) Raspbianを直接ダウンロードしてディスクイメージをmicroSDカードに書き込んでインストールする
  • Raspianのみインストールするならこの方法で問題ない
  • 起動が若干速くなる
  • 無線LANしかなくともインストール可能
2-1 NOOBSを利用したインストール
(1) Raspberry Piの公式サイトから最新のNOOBSをダウンロードする。
NOOBSとNOOBS Liteがありますが、NOOBSを選択。
2015年9月27日時点の最新版はversion 1.4.1 (2015.5.11Release)
Download ZIPを選択してダウンロード
(2)zipファイルを展開し、内容をすべてmicroSDカードにコピー
(3)Raspberry Piに周辺機器を接続。
NOOBSでのインストールには有線LAN接続が必要です。
(4)microSDカードをRaspberry Pi本体に装着し、電源投入
(5)NOOBSが起動し、OSの選択画面が表示される
一覧からRaspbianを選択し、「install」ボタンを押す。
この段階では、画面下部の言語は「English」のままにしておく。
(日本語環境への変更はインストール後に行う)

Noobs_small

(6)Raspbianのインストール
ファイルのダウンロードと展開。時間がかかる。
Raspbian_install_1_small

(7)インストール完了
OKボタンを押すと初期設定画面(raspi -config)が表示される
Raspbian_install_3_small Raspi_config_1_small

以下次回に続く

2-2 Raspbianを直接ダウンロードしてインストール
上記2-1の代替方法としてNOOBSを使わずにRaspbianのみをインストールする方法があります
(0)事前準備として、PCにWin32DiskImagerをインストールしておく
(1)Raspberry Piの公式サイトから最新のRaspbianをダウンロードする。
2015年9月27日時点の最新版は(2015.5.5 Release版
Download ZIPを選択してダウンロード(990MB 時間がかかります)
Download_raspbian

(2)zipファイルを展開し、イメージファイル(2015-05-05-raspbian-wheezy.img)を適当なフォルダーに保存
(3)microSDカードをPCに装着し、Win32DiskImagerを起動
(4)イメージファイルをmicroSDカードに書き込む
Image Fileは先ほど展開、保存したファイルを指定。ドライブは、microSDカードを装着したドライブ。
「Write」で書き込み開始。

Win32diskimager

(5)書き込み完了。Raspberry Piで起動
Raspberry Piに周辺機器を接続。microSDカードを装着し、電源投入。
Raspbianが起動。
初期設定画面(raspi -config)が表示される。
Raspi_config_1_small_2
■2015.10.13追記
NOOBSとRaspbianの最新版が2015.9.24版に更新されました。
特にRaspbianはベースとなっているDebianがWheezyから最新のJessieにアップデートされていて、かなり大きな変更になっています。
インストール方法については、
などを参考にするとよいと思います。
 

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