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2015年5月 8日 (金)

Raspberry Pi2にOSMCを導入

■とても長い前置き
自宅のネットワークが不調になり、有線でも無線でも接続が切れてしまうようになりました。一度切れるとその後つながらなくり、ルーターの電源を入れなおすと復帰するので、どうもルーターに問題がありそうです。ルーターなど壊れることはないと思っていたのですが、そうではなさそうです。最近になってたびたび切れるようになり、ルーターを買い替えることにしました。ルーターを変えるとサーバーの設定やなにやらといろんなところで影響がありそうでためらっていたのですが、あまりにしょっちゅう切れるようになり我慢できなくなりました。ヨドバシカメラで電波が強力で、3階建ての建物でも大丈夫というBuffalo WZR-1750DHP2というのにしました。我が家はそんなに広くないのですが、現在のルーターではリビングでの電波が弱く、ストレスを感じることがあり、これで少しは改善されるかな、という期待もありました。家に帰り、さっそくルーターを設置したところ、予想以上にあっさりと変更できました。接続端末が複数台のPC、タブレット、スマートフォンとあるのですがそれぞれ問題なく接続できました。ただ、リビングに設置してメディアセンターソフトのOpen ELECをインストールしているRaspberry Pi2だけが無線接続ができません。有線では問題ないのですが、無線ではSSIDとパスフレーズを入力しても接続に失敗します。ケーブルを這わせて常時つないでおくというのは場所柄難しく、何とかならないかと試行錯誤してもうまくゆきません。ネットで調べると、Open ELECで無線がつながらない、という記載があり、Raspberry Piで利用できるもう一つのメディアセンターソフトのOSMC(Open Source Media Center)で無線接続ができたとありました。ということで、Open ELECはあきらめ、OSMCの導入を試みました。

■OSMCの導入
Raspberry Piで利用できるメディアセンターソフトとして、RaspBMCというのがありました。これは、もともとゲーム機XBox用に開発されたソフトXMBCをベースにRaspberry Pi用に書き換えられたものですが、このプロジェクトがRaspBMCの開発を終了し、その後継としてスタートしたのがOSMCです。同様に開発されたものがOpen ELECですが、ともに核となる部分(KODI)は同じとのことです。OSMCは現在進行形で開発が進んでおり、少し前まではアルファ版がリリースされていましたが、現在ではRC版になっています。OSMCは下記の場所にあります。

 https://osmc.tv/

・インストーラーの作成
このサイトのDownloadページからRaspberry Piを選択し、自分のPCのOS(Windows,Mac OS X,Linux)を選択し、インストーラーをダウンロードをします。Linuxはディストリビューションが更に分れていて選択しますが、ubuntuを選択したところ、さらにバージョン別にコマンドラインの操作が必要になります。Windowsの方が簡単そうなので、Windowsでインストーラー(osmc-installer.exe)をダウンロードしました。ところで、今気付いたのですが、OSMCのサイトを見ると、Raspberry Piのインストーラー(NOOBS)でも、OSMCがインストールできるようになったようです。NOOBSの方が慣れているなら最新のNOOBSを試してみるとよいかもしれません(未確認です)。インストーラーを起動すると、いくつかの問いに答えてゆく形でインストーラーを作成してゆきます。どのリリースバージョンをインストールするかとの問いでは、RC1かRC2を選択するようになっていて、私はRC2を選択しました。そして、面白かったのは、問いの中に、OSMCのネットワークとして、有線か無線かを尋ねてきます。ここで、無線を選択すると、SSID、セキュリティー方式(WPA/WPA2を選択)、パスフレーズを入力するようになっていました。この段階で、指定できるわけですね。インストーラーを作成するデバイス(SDカード、USBメモリーなど。ここではSDカードを選択)も指定すると、インストーラーの作成が始まります。インストーラーの作成が完成すると、出来上がったSDカード(マイクロSDカード)をRaspberry Piに挿し、電源を入れて起動します。ここでもしばらくインストール作業が行われますが、特に作業をする必要はなく、インストール完了を待ちます。

■OSMCを動かす
・初期設定
インストールが完了するとOSMCが起動し、初期設定の画面が立ち上がります。最初に言語を選択するのですが、ここではEnglishを選択します。Japaneseを選択すると、OSMCの画面が文字化けしてしまい、使えなくなってしまいます(経験済み)。日本語化は後述します。ネットワーク設定も初期設定の画面で出てきます。Wirelessを有効にすると、画面右に接続可能なSSIDが表示されます。インストーラー作成の時に指定したSSIDがある(はず)なので、それを選択するとパスフレーズも求められず接続が完了します。

Osmc_1 Osmc_2

・コンテンツの再生
私はRaspberry Pi2をリビングのテレビにHDMIで接続し、別室にある音楽ファイル(Linux サーバーに保管)にアクセスして、楽曲を再生したいと考えていました。そのためには、メニュー画面からMusic →Files→Add Musicを選択し、「Enter the paths or browse for the media locate」画面で、Browse→Add network locationを選び、「Add network location」画面でProtocolでSecure Shell(SSH/SFTP)を選択(初期画面ではWindows network (SMB)が表示されていますが、ここでEnterキーを叩くと次の候補が表示されます。最初これがわからず、マウスで操作し、SSHがない、と焦りました)し、Server nameにIPアドレス、Shared folderにディレクトリーパス、ユーザー名(serverのユーザー名)、パスワードを入力します。これで接続に成功するとサーバー内のフォルダーが表示されますので、OSMCのリストに追加したい楽曲のアルバムを選択し、OKを押せばOSMCに追加され、再生可能となります。

Osmc_5_2

・OSMCの日本語化
初期設定で英語を選択しているので、日本語のアルバムタイトルや楽曲名が文字化けをします。これを回避するためには、フォントをM+FONTに変更し、言語を日本語に設定します。
(1) M+FONTへの変更
OSMCにSSHでログインします。(ユーザー名、パスワードともにosmc)
以下のコマンドを実行
curl -L http://git.io/pjg5 | sh -
これで、フォントがM+FONTに置き換えられます。
(2)言語設定を日本語に変更
OSMCのメニュー画面から
Settings→Appearance→International→ LangageをJapaneseに
メニュー画面を見ると日本語表示されています。

Osmc_3


・時刻合わせ
初期設定で時刻がUSAになっていると思いますので、Japanを指定することにより日本の時刻が表示されます。
Settings → Appearance→Internaional→Timezone countryをJapanに
以上で基本的な設定完了です。Open ELEC同様、リビングで好きな音楽が楽しめるようになりました。使ってみての印象は、基本のKODIは同じなので、使い勝手で戸惑うことはありません。ただ、我が家のテレビ(三菱電機REAL LCD-40MDR1)ではOpen ELECでもそうですが、リモコンでの操作ができませんでした。Appleのリモコン(Apple Remote)にも反応しません。詳しいことはわかりませんが、リモコンの方式が赤外線ではないのかもしれません。そこで楽曲の選択、コントロールはスマートフォンのリモコンアプリ(iPhoneのKodi Remote)を使おうとしたのですが、Wi-Fiの接続に時間がかかり、あまり快適とは言えません。最終的に、無線(2.4GHz)のキーボードによる操作が一番ストレスなく使えました。キーボード操作のためのキーの割り付けは

 http://kodi.wiki/view/Keyboard_controls
に記載されています。音楽を聴く場合、最低限の操作としてスペースキー(再生/停止)、→(次へ)、←(戻る)、m(プレイヤーコントロールの表示)、n(現在のプレイリストの表示)などを知っておけば大丈夫と思います。

Osmc_4


改めて考えてみると、Open ELECで無線が接続できない、と言うのはどうもないのではと思います。これまで使っていたルーターでは問題なく利用できていたので、接続できるのではと思います。ただ、Wirelessの設定画面が非常にシンプルでSSIDとパスフレーズのみの入力なのですが、最初に導入した時には確かセキュリティー方式も指定したと思います。この辺りの設定ができるとは思うのですが、頭に血が上ってOSMCを新規にインストールする、ということをしました。ま、コンテンツの再生だけならOSMCでもOpen ELECでも大きな違いはないと思います。

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