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2014年7月26日 (土)

MOOCについてMOOCで学ぶ

以前、gaccoというMOOC(大規模公開オンライン講座)を紹介しました。私が最初に受講したのは、慶応義塾大学の村井純教授の「インターネット」でした。こちらは、4週間の講座と小テストを終え、無事修了書をいただくことができました。そして現在受講しているのは、北海道大学准教授の重田 勝介先生の「オープンエデュケーションと未来の学び」です。これは、オープンエデュケーション、MOOCに関する講座です。つまり、MOOCとは何かを、MOOCを使って学習するというものです。

私は、かねてから、一般の教育(義務教育、高等学校、大学など)にとらわれない、様々な形で参加できる教育の場について関心がありました。そこで、gaccoというオープンな教育環境を知り、早速登録をして、受講(無料)してみました。最初の「インターネット」では、その道の第一人者である村井教授のビデオ(YouTube)講義が受講できるということだけで、ちょっと感動しましたが、今回、そのようなオープンな環境での教育( オープンエデュケーション)の概要と特徴、課題を学習することにより、より深くオープンエデュケーションについて、理解が得られました。

世界に目を向けるとこのようなオープンな学習の場の提供というのは、欧米、特に米国で進んでいるようです。TOPレベルにある大学も無償の講座を開講して、誰でも自由に受講することができます。大学のみならず、企業や、場合によっては、個人が開講している場合もあるようです。また、APPLEの「iTunes U」やGoogleの「You Tube EDU」といった講座もあります。しかし、無償でこのような教材や講義を公開して、それを維持、運営するとなるとそれに要するコストも発生します。高い理念だけでは、永続的に運営するのは難しいと思います。これらの講座は大学や財団が資金を提供して成り立っていますが、それに対して、これらの講座を通じて、優秀な学生を発掘し、奨学金を出して学生を獲得したり、また、企業に対して優秀な学生を紹介する、というビジネスモデルもあるようです。また、講義を受講し、所定の条件をクリアすると認定書を発行することも行われていますが、認定書の発行を有償にして、収益を上げているMOOCもあります。このように、無償で講座を提供するだけではうまく成り立たないところをビジネスモデルとして仕組みを作ることにより永続性をもたせる検討も行われているようです。ただ、まだ確立されたビジネスモデルというものはないようですのでこれからも色々と試行錯誤が行われると思います。このような活動を通じて、今まで何らかの理由で教育を受ける機会のなかった人たちがインターネットを通じて世界のどこからでも無料で学習できるようになるというのはすごいことだと思います。日本でも、いくつかの大学がオープンエデュケーションに参加したということも聞きます。日本からもどんどん講座を増やしてほしいと思います。gaccoもMOOCの新しい一員として、講座と学生数を増やし、様々な学習の機会を増やしていただきたいと思います。そういう意味でgaccoを応援しています。それと、もっと英語力があれば、海外の著名な先生の講義が聞けるのに、と思うと自分の英語力のなさが情けなくなります。

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2014年7月19日 (土)

目からウロコのOSSにおける「貢献の競争」の原理

7月12日、「オープンソースムーブメントが創り出す新たなビジネスモデル」〜差別化のみが生き残る道〜と題する講演があり、聞いてきました。講師は、非特定営利活動法人 LPI-Japanの理事長の成井滋氏です。この講演、どのような経緯で、私が知ったのか記憶にないのですが、多分OSS関連のメールマガジンか何かで案内があったのでは、と思います。開催場所が神戸情報大学院大学となっていて、当日、行ってみると受講者の大半がそこの学生さんでした。途中、参加者を記入する用紙が回ってきましたが、学籍番号を記入する欄があり、おそらく、学生向けの講義を特別講演として、一般の人も聴けるように公開したのでは、と推測します。さすがオープンソースの講演ですね。

講演の内容は、オープンソースの概要と歴史、Linuxの紹介、DBの情勢、世界標準になることの意味、フリーであることの強み、など盛りだくさんでしたが成井しは解りやすく説明されていました。この中で、私が、なるほど、と思ったのが、「貢献の競争」についての説明でした。「貢献の競争」というと、一見違和感を覚えそうですが、成井氏いわく、「最大の貢献をした個人・企業・会社が最大の利益を得る。」というものです。氏はこれをAndroid端末のOS開発を例に取り説明をされました。Androidは無償のOSで、また開発にも自由に参画できます。そこで、SAMSUNGやPanasonic、SONY、SHARP等様々な企業が開発に取り組みましたが、結果的には、核となる部分の大半はSAMSUNGの提案が採用されることになりました。もちろん、こういった開発行為は、各社自腹で行って、言うならばAndroidに貢献をするわけですが、その中で、SAMSUNGの貢献度が最も高くなったことにより、その後の機器開発、アプリ開発では、SAMSUNGが圧倒的優位を保てた、という結果になりました。今まで、OSSの開発という無償の行為に営利企業が参加することの意味が漠然と疑問としてあったわけですが、これでよくわかりました。最大の貢献者が最大の利益を得る、そのために、各社が競って開発支援(貢献)をしていたのですね。OSSという、無償の行為に関して、一種ノスタルジックな考えを持っていましたが、最先端の現場では、まさに熾烈な競争の社会だったんですね。目からウロコでした。
Lpi
もうひとつ、成井氏の講演で言われたことが少し気になりました。それは、各プラットフォームにおけるLinuxのシェアを紹介されたときで、組み込みの分野から、サーバー、スーパーコンピュータまで、あらゆる分野でLinuxが使われていて、そのシェアも高い。ただ、唯一、PCの分野はMSが圧倒的なシェアをとっており、これは変わることがないだろう。PCの分野で、Linuxに熱心に取り組んでいる人がほとんどいない、と言われました。数字を見る限り確かにその通りかもしれませんが、Ubuntuにしろ、Fedoraにしろ、Linuxで頑張っている人たちもいるので、そこはシェアが極端に小さいということですっ飛ばさないで欲しかったなあ、というのが正直な気持ちでした。

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2014年7月12日 (土)

iTunes Matchの導入

音楽好きの方は、すでに導入済みかもしれませんが、日本では5月2日にサービスを開始したiTunes Matchを導入しました。以前、記事にも書きましたが、iTunes Matchは自分のiTunesの音楽ライブラリーにある楽曲すべてをiCloud上に置き、10台までのiPhone、iPadなどのiOSデバイスやPCで、そのすべての曲をコントロールできるというものです。iTunes Matchで管理できるる楽曲は、iTunesストアで購入したもの、自分でCDをリッピングしたもの、あるいは何らかの形で自作の楽曲を登録したものなどすべてが含まれます。それらがたとえ何千曲あったとしても(iCloudにアップロードできる曲数の上限はiTunesストアで購入した曲を除いて25,000曲)、WiFi環境があれば、手元のiPhoneなどで聴くことができるようになります。WiFi環境などがない場所で使いたければ、事前に手元のデバイスにダウンロードしておくことも可能です。というわけで、自分のiTunesのミュージックライブラリすべてがいつでもどこでも手元のどのデバイスでも利用できるという便利なサービスです。

ただ、私は、すぐに飛びついたわけではありませんでした。いつでもどこでも自分のライブラリにアクセスができて聴くことができるのは大変魅力的ですが、出力の問題があります。家の中でイヤホンというのもなんだか面倒です。我が家では、音楽を聴く場所がほぼ限られており、そこにはそれなりにiTunesの曲(全曲)を聴く環境があります。そこであえてiTunesの全曲が使えると言っても、飛躍的に便利になるわけではありません。じゃあ、外出先ではどうか、となると難癖をつけるようですが、WiFi環境の確保が必要になります。などと、御託を並べましたが、これは、iTunes Matchが有償サービスで利用料が年間3,980円というのがあるためです。決して高くはありません(米国の年間24.99ドルに比較すると高いと思います)が、安いわけでもありません。こういうサービスは一度使い始めると、解除した後の処理が面倒なので、結局ずっと利用料を払い続けるということになりがちです。それで、導入を迷っていたのですが、自分のiPhoneでiTunesの全曲がコントロールできるということで、これはこれで魅力的なこととして、私としては迷った末ですが、思い切って導入することにしました。

導入のステップは簡単です。ただ、iTunesライブラリにある曲数、曲の内容などにより時間がかなりかかることがあります。
導入は、3つのステップがあります。その前に、iTunes ストアでiTunes Matchの代金3,980円を支払う必要があります。
その後のステップは母艦となるiTunesを通じて、

1. iTunesライブラリに関する情報収集
2. iTunes ストア上で配信中の曲とのマッチング
3. アートワークと残りの曲のアップロード

となります。iTunesライブラリーの曲がiTunesストアで販売されていれば、iTunesライブラリーからアップロードするのではなく、iTunesストアのデータを利用します。そのための、曲の情報を取得して、分析するのが、1と2のステップです。iTunesストアにある曲はすんなり読み込んでくれるのですが、途中からiTunesストアにない曲の分析を始めた途端(ステップ2の途中から)、延々と作業がなされます。私の場合、iTunesライブラリに楽曲が8,357曲ありましたが、ステップ3まで完了するのに、17時間から20時間程度かかりました。(時間に幅があるのは、作業を継続したまま外出している間にステップ3が完了したためです)

Itunes_match1
ステップ2が進行中。

Itunes_match2
この段階で、マッチングが完了した楽曲はiOSデバイスで聴くことができる。

事前にiTunes Matchの紹介記事等で時間がかかると聞いていたので、じっくりと構えて待ちました。時間はかかりましたが、特にトラブルもなくiCloudにアップロードできたようです。ステップ3の段階で、すでにマッチングが完了した楽曲はiPhoneなどのデバイスに楽曲が取り込めるようになります。iPhone、iPadなどでは、「設定」→「ミュージック」を開いて、「iTunes Match」を「オン」に設定します。これでOKなのですが、 実は、この楽曲の取り込みにも結構時間がかかって、最初、アルバムのタイトルと楽曲が表示されるので、再生しようとしてもできませんでした。取り込みが完了すると雲のマークと赤の↓が表示される(これは、ダウンロードするときに使用します)ので、これで初めて再生可能になります。よく見ると取り込みが完了していない楽曲はグレイの文字になっていて、操作しても反応しません。
Img_0608
iPhoneに一部追加された様子。追加された楽曲はダウンロード可能となっている。

Img_0609
iPhoneにアルバム全体が追加された状態。

さらに、追加の実験として、ステップ3まですべて作業が終了した後、新たにCDをiTunesライブラリに取り込んでみたのですが、その場合は自動的に楽曲の情報がiCoudに送られ、iCloudから手元のデバイスに取り込みがなされることも確認しました。賢いです。

こういうことで、ほぼ一日かけてiTunes Matchの導入は完了しました。自分が普段使うデバイスにiTunesのすべての楽曲があるのはなんとも言えない安心感があります。ただ、我が家のWiFi環境は快適ではなく、特にリビングでは、WiFiがたまに切れたりすることがあります。そういう時には3G回線でもストリーミングできるらしいですが、私の設定がおかしいのか、3Gでは、楽曲がグレイアウトし、ストリーミングができません。ということで、どんな場面でも絶対に聴きたい曲は事前にWiFi環境でダウンロードをする、という事になります。なんだ、それじゃ、これまでの使い方と同じじゃないか、と思われるかもしれませんが、快適なWiFiのもとでは、その心配はいりません。

ということで、前回記事にした全部入りのiPod Classicを持ち歩くか、多少不便な面はあるが、普段使いのiPhoneですべてを済ませるか、正直な所まだ結論は出ていません。

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2014年7月 5日 (土)

TVとオーディオの組み合わせで快適生活

以前紹介したECS LIVAのリビングPC化は、現在のところ(多分最終的にも)、ルーターから20mのLANケーブルをだらだらとリビングまで這わせて、有線接続で、インターネット閲覧やYouTube、iTunesの視聴を行っています。リビングPCの出力側は画像、音声共にTVです。我が家のTVは地上波デジタル放送移行の間際に駆け込みで購入した37インチのもので、大きなリビングではありませんので、それなりに迫力があります。ところで私を含め私の家族はTVはあまり見ません。私は報道番組が中心ですが、TVを見ている時間よりもPCに向かっている時間のほうが長いです。このところは、サッカーのワールドカップの観戦でTVの視聴時間も伸びましたが。

というわけで、TVにも色々と機能があるのですが、あまり利用することはありません。時々録画をしている程度です。ところで、リビングで音楽を聴きたいと思ったら、先ほどのECS LIVAでiTunesの楽曲を聴くことになりますが、もっと簡便な方法も見つけました。それは、iPhoneまたは、iPadにHDMIケーブルをつないでTVに接続し、TVのスピーカーから音を出す方法です。私のiPhoneは4sなので、コネクタは1世代前の幅広の形状です。これとHDMI出力とを組み合わせるケーブルがサードパーティからも出ていて価格も安く、(もちろんappleの保証外ですが)これで接続するとiPhoneのMusic ライブラリーの曲がTVのスピーカーを通して聴くことができます。iPhoneの画像も表示されます。ところがこの方法でiPod Cassicも試してみたところ、こちらは音声は出力されませんでした。できるなら私のコレクションのすべてが入っているiPod ClassicをTVにつないでリビングで簡単に音楽を聴きたいと思います。ということで、引き出しの中をゴソゴソしていたらありました。いつ、何のために購入したのかそれとも付属していたのかわかりませんが、片側がiPodのコネクタ、もう一方は、左右の音声、それと画像端子、おまけにUSBまでついたケーブルが出てきました。これで、TVにあるゲーム機接続用の端子に音声と画像入力端子を挿し、TVの入力切替を側面端子(このTVではそう呼んでいます)にすると、無事、iPod Classicの音声が出力されました。ただ、画像は何も出てきません。ただ、画像端子を抜くと音もでなくなってしまいます。

こうやって、TVのスピーカーを使って、音楽を聞いていたりしていたのですが、先日、家人が久しぶりにクラシックのCDを購入しました。これをどうやって聴くか、なんですが、我が家には古いオーディオ装置があり、ほとんどスイッチが入れられることなく置かれたままになっていました。そして悲しいことにCDの再生装置は壊れてしまったため処分してしまい、その中にはありません。ところが、TVには、CDの読み取り再生ができるようになっていて、CDの音楽を再生することができました。ところが家人が言うには、TVのスピーカーは音がチャラチャラして聴くに耐えない、というのです。ロックやジャズならまだ我慢ができるが、クラシックでは、ダメだ、というのです。うーん、困った。と考えるうちに、(誰でも思いつくことですが)TVの出力を、古いオーディオ装置から出すという方法です。TVのマニュアルを読むと確かに、外部のオーディオ装置への出力も可能です。そうして、TVの出力端子から古いオーディオアンプを通して、これまた年代物のスピーカーから音を出すことに成功しました。TVのスピーカーのシャキシャキした音とは全く異なるしっとり(モヤっともいう)とした柔らかい音です。家人も十分とは言えませんが、多少は満足したようです。こうして、我が家のリビングPCとその出力環境もいろいろな組み合わせができることになり、これからはもう少し利用頻度が高くなりそうです。

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