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2013年8月17日 (土)

Raspberry Piを音楽サーバーに

前回、CuBoxを音楽サーバーに仕立てましたが、日経Linux9月号に、Raspbeey Piで音楽サーバーを構築する記事がありました。内容は、USB DACを自作し、Raspberry Piに特化したディストリビューション(RaspyFi)をインストールし、音楽を再生するというものです。CuBoxで色々と苦労したところなので、興味深く読みましたが、ちょっと試してみたくなりました(ムズムズ) という事で、今回は実験という事で、Raspberry Piを音楽サーバーにしてみます。CuBoxでお世話になった「みみず工房」のサイト掲示板にはRapberry Piの記載がほとんどなく( Beagle Bone Blackの記載は山ほどありますが)おそらく、あまりよろしくない、という事になったのかも知れません。でも、手元にRaspberry Piもあるので、試して見る価値はあると思いました。

まず、ノイズを低減し、音質を高めるためのDACですが、日経Linuxの記事では、秋月電気通商の「USBオーディオDAコンバータキット REV.C」を使い、ハンダ付けで自作することが紹介されていましたが、私にはハンダ付けはどうも面倒で、ハンダゴテを買ってもおそらくそのまま2度と使うことがなさそうなので、記事の最後に紹介のあった、完成品のボードを購入しました。aitendo@shoppingのPCM2704-M3というもので1,980円です。価格からすると入門用という事でしょうね。「USBオーディオ変換ケーブル」とか、「オーディオ DAC」と検索すると多くの商品があるようです。商品が届いて、まず普段使いのPCに接続してみました。音質の変化は?うーん、少しクリアになったのかな、という感じでした。ちなみに、3.5mmのミニプラグは緑色の端子に挿入します。また、ステレオの左右が逆になっているので、アンプに接続するときには、左右を逆に接続してください。このあたり、製造ミスというか、ご愛嬌というか、、、、(^^;)

次に、RaspyFiという、Raspberry Piに特化したディストリビューション(OS+MPD)をSDカードにインストールします。
記事では、最新版として「Raspyfirc2.rar」というファイルで、RaspyFi RC2というバージョンが紹介されていました。これをSDカードにインストールして、Raspberry Piを起動すれば音楽の再生ができましたが、結論から言うとAAC(.m4aの拡張子)のファイルは再生できませんでした。mp3のファイルでは再生可能です。私の持っている音楽ファイルはほぼ全てAACなので、AACのコーディックのインストール方法を探してみましたが、うまくいきませんでした。ところが、ネットで調べているうちに、RaspyFi のForumでRaspyFi 1.0 beta test版が公開されていることをみつけました。そこにはAACをサポートすると記載されていました。そこで、1.0 beta test版を試して見ることにしました。beta test版ですので、試してみる方は自己責任でお願いをします。
システムはhttp://sourceforge.net/projects/raspyfibeta/に公開されています。これを作業用のPC(私の場合は、Ubuntu13.04)にダウンロードします。「raspyfi.10betatest.rar」という圧縮ファイルがダウンロードされます。「.rar」という拡張子の圧縮ファイルの解凍ツールがインストールされていなければ

    $ sudo apt-get install unrar

でインストールします。raspyfi.10betatest.rarをダブルクリックし、展開します。そうすればraspyfi.10betatest.imgというファイルが展開されます。これをSDカードに書き込みます。ファイルサイズが4GBとあるので、4GB以上(私は8GBで試しました)のSDカードを準備します。SDカードを作業用PCに挿入し、dmesgコマンドの最後の方で、SDカードのデバイス名を確認します。(例:/dev/sdb)。次にraspyfi.10betatest.imgが保存されているディレクトリに移動し、

    $ sudo dd if=raspyfi.10betatest.img of=/dev/sdX
    (/dev/sdXのXは先程確認したSDカードのデバイス名)

で、SDカードに書き込みます。

次に再生する音楽ファイルはを準備します。音楽用ファイルはFAT32でフォーマットされたUSBフラッシュメモリーに保管します。betatest版はntfsもサポートとの記載があるので、ntfsでも大丈夫かも知れません(未確認)。私は、音楽用ファイルはCuBox用に作成したものをそのまま利用しました。(アルバムごとにディレクトリを作成し、その中に楽曲ファイルを保存してあります)

以上で、準備作業は終わりです。それでは、Raspberry PiでRaspyFiを起動してみましょう。IPアドレスを確認するために初回のみ、HDMI端子とモニタの接続、USBキーボードの接続が必要です。Raspberry PiにSDカード、有線LANケーブル、HDMIケーブル、USBキーボードを接続します。また、USB DACもこの時点で接続するならもうひとつのUSBに接続し、DAC側のUSB(Bタイプ)との接続、ステレオ出力(左右逆になっている)をアンプに接続します。マイクロUSBを接続し、電源投入するとモニタに起動画面が表示されます。自動的にログインされていますので、(ちなみにログインIDはpi、パスワードはraspberryです)ここで、

    $ ip a

で、Raspberry PiのIPアドレスを確認します。ifconfigコマンドは使えませんでした。IPアドレスの確認が終われば、モニターと、キーボードは必要ありませんので、取り外し、空いたUSBの口に楽曲を保存したUSBフラッシュメモリーを挿します。ここで、一度電源を落とし、再投入してシステムを再起動します。そうすると、USBフラッシュメモリーはシステム上/media/usb0としてマウントされています。また、このマウントポイントは、/etc/mpd.confで設定されている楽曲の保存先である/var/lib/mpd/musicにリンクされているので何もしないでも楽曲の再生が可能になっています。

Raspyfi

以上で楽曲の再生が可能になりますが、音楽を聞く(楽曲の表示や、再生、停止などの制御)ためには、PCかスマートフォンにMPDクライアントソフトが必要になります。また、クライアントソフトを立ち上げる時に先ほど調べたIPアドレスが必要になります。MPDクライアントについては、前回の記事の「6.MPDクライアントを利用して音楽の再生」を参照してください。そこでは、紹介していませんが、Windows用のMPDクライアントとしては、「gmpc」などがあります。

音楽を再生してみるとCuBoxと聴き比べて大きな差はなく、クリアな音で再現されていると思います。最終的には私の場合は、音楽サーバーはCuBoxにしたいと思っています。ただ、CuBoxにUSB DACを接続するとなぜかノイズが乗っていまいます。USB DACの使い道を考えねば。

という事で、Raspberry Piを音楽サーバー化する実験は無事終わりました。

Raspberrypiandusbdac

Raspberry Pi(左)とUSB DAC

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コメント

 私も日経Linuxの今月号(2013年9月号)の記事を見て、ちょっと遊んでみようと思いました。
 ところがTATおじさんが書かれたようにセッティングしているのですが、SDカードを差し込んでも本体が起動しません。(他のOSは起動します。何故かRaspyFiだけが起動しません)

 もし記事・ブログに掲載されていること意外で、起動に際し注意しなければならない点があれば教えていただけないでしょうか。

投稿: Shinji | 2013年9月 3日 (火) 21時36分

Shinjiさん

コメントありがとうございます。RaspyFiは特に問題なくインストールできて起動しました。今回、2つのバージョンで試したことになりますが、起動という意味では、どちらも同じでした。他のOSでは起動するのに、RaspyFiのみが起動できない、というのはちょっと不思議です。初歩的な質問で恐縮ですが、圧縮ファイルの解凍、ファイルの展開は問題ありませんでしたか?

投稿: TAT | 2013年9月 3日 (火) 22時08分

コメントありがとうございます。

解凍はLhaplus、Explzh、WinRAR、及びubuntuでunrara 計4つで試しましたがいずれも駄目でした。

またファイル展開については①ブログで記載された手順、②Win32 Disk imagerを使用した手順で展開しましたが いずれも駄目でした。

相性の問題かと思い、SDカード4枚で試しましたがこちらも駄目。
最後の手段ということでRasberry Piをもう1台購入。試しましたがいずれも撃沈というありさまです。

投稿: shinji | 2013年9月 4日 (水) 22時41分

shinjiさん

コメントありがとうございます。大変なご苦労をされているようですね。私は設定をUbuntu環境で行いましたが、shinjiさんは、Windows、Ubuntu共に試されたようですね。またまた素朴な疑問で恐縮ですが、圧縮ファイルの形式が「.rar」という珍しい形式ですよね。そのファイルを解凍すれば「raspyfi.10betatest.img」というファイルができるのですが、imgファイルはできたのでしょうか。いくつかのツールを使われたようですが、いずれも駄目、というのはimgファイルができなかったという事でしょうか。ファイルができていればこのステップは完了で、次のステップ、すなわちimgファイルのSDカードへの書き込みの問題というように仕分けられると思います。Ubuntuの場合、SDカードへの書き込みはddコマンドで行いましたが、ddコマンドが完了すると完了メッセージが出ると思います。完了メッセージは出たでしょうか。そして、出来上がったSDカードをRaspberry Piではなく、別のPCに新たに挿すといくつかのフォルダーが出来上がっていることが確認できると思いますが、これらのフォルダーはできていたでしょうか。それらができていなければ、書き込みの問題と思います。お答えになっておらず、申し訳ないです。

投稿: TAT | 2013年9月 5日 (木) 21時20分

こんばんは。 TATおじさん
毎回のコメントに対する回答ありがとうございます。
お手数をかけ申し訳ありませんが、回答に対する現在の状況をお知らせいたします。(長文になりますが申し訳ございません)

1.imgファイルは作成出来ています
2.SDカードのへの書込みはddコマンド、Win32 Disk imager共に出来ています
3.ddコマンド完了のメッセージも確認しています。
4.出来上がったSDカードの内容確認もubuntu、windows共に出来ています。(ubuntuでは他のパーティションも確認出来ています

ところがカードを差込み電源を投入すると、先ず通電を知らせる赤色が点灯。その後一瞬赤色の右隣にある緑色が点灯し、すぐに消えます。その後は通電の赤色のみが点灯する状況が続き、後は何の変化もありません。

出版元の日経BPにも連絡したところ、本日ddコマンドのオプションでbs=1Mをbs=4Mで試すようアドバイスがありましたが、結果は同じでした。

他のOS(Raspbian等)はちゃんと起動してくれます。何故かRaspyFiだけが起動しない状況にあります。(所有している2台Raspberry Pi共にそうです)

何か根本的に間違えていることあるんでしょうか。明日は朝が早いので布団で悩みながら寝ることとします。

 

投稿: Shinji | 2013年9月 5日 (木) 22時26分

shinjiさん

丁寧な状況説明有り難うございます。imgファイルもでき、一連の作業で一番厄介と思われるSDカードへの書き込みも無事完了とのことで、正直今の私の技量では、原因が想定できません。
Raspi FiのForumを調べてみるとbootできない、との書き込みがありました。それに対する返答はハードディスクを外しなさいと、あまりお役に立たないかも知れませんが、一応URLを記しておきます。

http://www.raspyfi.com/forum/raspyfi-install-and-troubleshooting/raspyfi-wont-boot/

返答の記載日が9月5日でしたので、もうしばらく様子を見ると新たな書き込みがあるかも知れません。お役に立てなくて残念です。

投稿: TAT | 2013年9月 6日 (金) 21時13分

TATおじさん 返信本当にありがとうございます。
仕事が立て込み、中々返信できず申し訳ありませんでした。
今日久し振りに時間がとれたので、「Raspbian+MPD」でとりあえずミュージックサーバーとして動作出来るようにしてみました。結果はOKです。

とはいうものの、やはり気になるので、今日もググっていたところ、私と同じ症状の記事の掲載がありました。記事の詳細は以下ブログに記載されています。
http://tonojie.hatenadiary.jp/entry/2013/09/08/235804

やはりハード仕様の変更があったのでしょうかね。

投稿: Shinji | 2013年9月10日 (火) 23時21分

こんにちは。TATおじさん。

色々と情報ありがとうございます。
今日 ようやくRspyFiを起動させることが出来ました。
TATさんから教えていただいたRaspi FiのForumを見ていたところ、3つのファイルを置き換えることで起動成功の記事が掲載されていたので試したところ○です。
既にRaspbianでMDPサーバーの構築は出来ていたのですが、何か悔しくて「RspyFiを起動させるのはどうすればいいのか」の一心で試行錯誤の結果、起動させることが出来ました。
本当にありがとうございます。

投稿: Shinji | 2013年9月15日 (日) 17時25分

Shinjiさん

ご連絡ありがとうございます。うまくゆかないことがあると、何とかしたいという気持ち、よくわかります。私は諦めが早い方ですが、Shinjiさんは、徹底的に追求されて解決されたんですね。まさに執念の勝利と思います。おめでとうございます。私までも嬉しくなってしまいました。

投稿: TAT | 2013年9月15日 (日) 20時46分

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