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2013年8月10日 (土)

CuBoxを音楽サーバーに(2)

「日経Linux8月号」掲載のCuBoxの記事で音楽サーバー化を試みましたが、ノイズが多く実用に耐えないので、どうしたものかとネットで調べると「みみず工房」というサイトで、CuBox用のシステム(OSとMPD:Music Player Daemon)のイメージが公開されていました。定期的にバージョンアップもされており、掲示板で様々な情報が入手できます。
そこで、CuBoxオリジナルのOSのUbuntu10.04はやめて、このサイトのイメージを利用してみることにしました。
実は、やってみると試行錯誤の連続で、何度かイメージを焼き直したりして苦労しましたが、CuBoxでの音楽の再生が可能となりました。

システム構成は

  • CuBox
  • microSD (システムのイメージを書き込みます。4GB以上のものが必要)
  • 32GB USBメモリ (これに楽曲ファイルを保存します)
  • ONKYO CR-D1 (光デジタル入出力端子を備えたアンプです。CuBoxから出力信号を送ります)

1. イメージファイルのインストール
「みみず工房」では、現在CuBox用のMPDの最新イメージとして

cubox-audio-130601.img.7z

が公開されています。(梅雨入りバージョンと呼ばれています)。これをダウンロードし、展開すれば

    cubox-audio-130608.img

がありますので、これをmicroSDカードに書き込みます。私はUbuntuでイメージを置いているディレクトリに移動し、

    $ dd if=./cubox-audio-130608.img of=/dev/sdX

(sdXのXの部分は環境により異なります。例:/dev/sdb。LinuxマシンにmicroSDカードを挿入し、dmsegコマンドでで最後の方を調べるとmicro SDカードのデバイス名がわかります)

で書き込みました。このイメージのOSはarch linuxでカーネルのバージョンは3.8.4です。ところがその後、掲示板でカーネル3.8.4では光オーディオケーブルの出力がうまくゆかない、との書き込みがあり、ひとつ前のバージョン(cubox-audio130303.img.7z:雛祭りバージョン)をインストールしなおしました。
こちらのOSはUbuntu12.04をベースにしたUbuntu Coreでカーネルバージョンは、3.6.9です。ベースのOSがUbuntuなので、コマンドの操作などはふだん使いのOSと同じなので、使いやすそうです。マイクロSDにイメージ(cubox-audio-1300303.img)を再度書き込みました。

2. IPアドレスの固定化
梅雨入りバージョンでは、DHCPを利用し、IP アドレスの代わりにcubox.localと打ち込めば機器を認識してくれたのですが、雛祭りバージョンでは、IPアドレスを確認する必要があります。IPアドレスを確認するためにシリアルコンソールで接続します。作業用のPC(ここでは、Ubuntu13.04をインストールしたPC)とCuBoxをMicro USBケーブルで接続します。CuBoxの電源はまだ入れません。作業用のPCで

    $ sudo apt-get update
    $ sudo apt-get install screen
    $ sudo screen /dev/ttyUSB0 115200

と入力します。黒い画面が表示され、シリアル接続ができた状態になります。(ちなみに、CuBoxオリジナルのUbuntu 10.04ではこのシリアル接続がうまくできませんでした)
ここで、CuBoxの電源ケーブルを接続するとシリアルコンソール上にCuBoxの起動プロセスが表示されます。途中で表示が止まりますが、Enter キーを押すとログイン画面となりますので、user ID : root、password : cuboxでログインします。IPアドレスを確認するには

    # ifconfg

のコマンドを利用するのがよいでしょう。私はDHCPを使わずに、IPアドレスを固定しましたので、

    # vi /etc/network/interfaces 

で設定ファイルを編集しました。

 変更前 iface eth0 inet dhcp
    変更後 iface eth0 inet static
                    address 192.168.0.100
                    netmask 255.255.255.0
                    network 192.168.0.0
                    broadcast 192.168.0.255
                    gateway 192.168.0.1

アドレスは私の例ですので、各自のネットワーク環境にあわせて設定してください。

以降は、作業用PCからSSHでアクセスできますので、シリアルコンソールを一旦抜けて(microUSBを外し)、電源を再投入します。
SSHでCuBoxに接続します。

       $ ssh root@192.168.0.100   (←上記で確認または設定したIPアドレスを指定してください)

3. /etc/mpd.confの設定
通常では、MPD設定ファイルはそのまま使えるように最適化されているのですが、私の場合、どうしても再生できなかったためログファイルを見て、MPDの設定ファイルを一部編集しました。(これは、人によって対応が異なると思います)

# vi /etc/mpd.conf

で、以下のように編集。

 変更前 
    audio_output {
        type            "alsa"
        name            "My ALSA Device"
        device          "hw:1,0"        # optional
    変更後
    audio_output {
        type            "alsa"
        name            "My ALSA Device"
        #device          "hw:1,0"        # optional   → この行をコメントアウト

編集後MPDを再起動。

      # service mpd restart

4. USBメモリーのマウント
楽曲は32GBのUSBメモリーに保管をしました。アルバム単位でディレクトリを作成し、その下に楽曲ファイルを保管します。本来の使い方であれば、HDDなどにすでに保存されている楽曲があり、それを接続するべきでしょうが、私の場合、CuBox用にUSBを準備しました。USBメモリーはVFAT32でフォーマットしています。

マウントポイントの作成(初回のみ)

    # mkdir /media/music

シンボリックリンクの設定(初回のみ)

    # ln -s /media/music /var/lib/mpd/music

USBメモリ挿入後マウント

    # mount -t vfat /dev/sda1 /media/music -o utf8

この場合、再起動のたびにマウントをする必要があるので、fstabにマウント情報を書き込む必要があります。ただ、現時点で、fstabを編集したら、再起動すると起動プロセスの途中で

    mountall: Disconnected from Plymouth

と表示され、CuBoxが起動しなくなってしまいます。この問題は解消していませんので、起動のたびにUSBメモリを挿入して、マウントをしています。

5. データベースの更新

    # mpc update

6. MPDクライアントを利用して音楽の再生
これで、光オーディオケーブルを接続し、MPoDもしくは、ArioなどのMPDクライアントを確認すると楽曲ファイルが表示されますので再生できるようになります。スマートフォン(iPhone)で、MPDを制御するならMPoDをiPhoneにインストールし(android用には、Droid MPD Cliantなどがあるようです)、CuBoxのIPアドレスの設定など初期設定を行います。私は、Linux PCを主に使っていますので、Arioというクライアントソフトをインストールしました。

    $ apt-get update
    $ apt-get install ario

Arioも初回設定時にCuBoxのIPアドレスなどを入力します。

Ario_sample

実際に音を出してみるとPCからの出力と比べて、クリアーな音質で再生されていると思います。
という事で、最近では、iTunesを搭載しているWindows7機を起動せずに、CuBoxでの再生で音楽ライフを送っています。暑い夏に省電力にもなり、快適です。

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