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2013年6月 1日 (土)

Raspberry Pi のEben Uptonさんの話を聴いてきた

5月27日、低価格小型ワンボードPCとして有名な、Raspberry Piの製作者で、Raspberry Pi財団の創設者である、Eben Uptonさんが大阪に来られ講演をされたので聴いて来ました。東京では、氏の来日に合わせ、「Big Raspberry JAM TOKYO 2013」なる大規模なイベントが開催されたようですが、大阪は時間も限られており、氏の講演とトークセッションが行われました。主催は大阪市都市計画局、共催は英国総領事館というちょっと堅苦しそうな名前が続きますが、和やかな雰囲気の中で行われました。最初は、英語の講演かとおっかなびっくりでしたが、通訳もついてわかり易かったです。

氏の講演では、彼が、Raspberry Piを製作するに至った背景として、彼がケンブリッジ大学で教鞭をとっていた時に、年々コンピュータサイエンスを志望する高校生の減少とプログラミングのスキルの低下を目の当たりにして危機感を覚え、誰でも簡単に学習できるコンピュータを作ることを考えたこと。Raspberry Piの目指すこととして、できるだけ多様な言語でプログラミングできること、子供たちにとって楽しいものであること、小さくて頑丈、低価格という事をあげていました。その後、実際にRaspberry Piを製作、製造するに当たり、Raspberry Piの名前の由来、製造パートナーとの出会い、あることをきっかけに爆発的に知名度が高まり、注文を捌ききれず、長期間在庫切れが続いたことなどを熱く語ってくれました。実はRaspberry Piは現在は中国ではなく英国で生産され、英国SONYも生産に加わっているとのこと。そして、100万台以上がすでに出荷されているそうです。

発売2年目となる今年の活動としては、Raspberry Pi用のLinuxソフトウェアを更に改善して使い良くする。Raspberry Piを利用した高品質の教材を作る。海外へのRaspberry Piのプロモーション、特に米国、カナダと日本をターゲットに考えているとのことです。それと、新しい周辺機器としてカメラモジュールも発売したとのことです。

日本でも入手難が続いたRaspberry Piですが、少人数で始めたプロジェクトが多くの人に支えられて成功した事例と言えます。ただ、現在の状況を見ると、子供たちの教材と言うより、大人のおもちゃ、あるいは産業用として使われていることが多いのでは、感じたりしています。Raspberry Piという材料をベースに、教育プログラムの充実や、教えるためのマニュアルの充実など、Eben Uptonさんの本来の狙いである、教育的効果を上げるための取り組みが日本でも活発になれば、と感じた次第です。

Eben_upton

講演の様子はこちらにもアップされています。また、氏の講演は、東京での基調講演がベースになっています。東京の基調講演の資料はこちらにアップされています。

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