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2013年2月 2日 (土)

「これからスマートフォンが起こすこと」を読んで

「これからスマートフォンが起こすこと」(本田雅一著、東洋経済新報社)を読みました。発行は2011年5月と1年半以上前になりますが、内容的に古くはなっていません。むしろ、書かれたことが実現しつつあるとの印象を受けました。サブタイトルには「携帯電話がなくなる!、パソコンは消える!」とちょっと刺激的な表現が使われています。ちなみに私は、amazon Kindle ストアで、電子書籍版を購入しました。

古くは、1990年台以前の日本のPCが日本語対応のために独自規格となっていたのを、業界標準で対応できる技術(DOS/Vのことと思われる)が生まれ、その後の日本のPCメーカーの勢力図が一気に変わったこと、1994年前後、インターネット普及によりPCの使い方やライフスタイルが一変したことを例示し、スマートフォン、タブレットの出現はそれに匹敵する変化を我々にもたらし、これからの世界が大きく変わる、というものです。変化はスマートフォンや、タブレットがもの心ついた頃からすでにあった「スマートネイティブ」によって引き起こされると記載されています。

私は、スマートフォン、タブレットがこれからの世界を変えうるもの、という意見に同意します。また、同氏がスマートフォンは「パソコンと同じようなことができる携帯電話」ではなく、「通話することができるパソコン」(「」内引用)との記載も当を得ていると考えます。そしてこの本を読んで、PCの定義が多様化し、従来のPCという表現だけでは語りきれないモノとサービスが出現している中でレガシーなPCはどうなるのだろう、と言うのが気にかかりました。従来のPCが一気になくなってしまうわけではありません。キーボードを多用する(つまり何かアウトプットを出す)仕事や、特定の業務に密着したアプリケーションの利用などはまだまだ従来のPCの得意とする分野です。でも、それだけのために、メーカーとしては、多くのリソースと資金を投じて最先端のPCを作り続けるのか?というと疑問がないわけではありません。こう考えると従来のPCの未来は暗いものとなってしまいますが、これまでも何度もブレイクスルーを繰り返してきたPCが、スマートフォンとタブレットという大きな変化の波にさらされても、新たなブレイクスルーを引き起こす可能性は残っていると思います。Windows8がそのきっかけになるかどうか、そういう意味では、これから(Windows8以降)のマイクロソフトの取り組みが従来のPCの生き残りのためのキーとなりそうな気がします。1月に開催された国際家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)2013」では、Windows8を搭載し、タッチパネル対応で、タブレットとしても、従来のPCとしても利用できる端末が多く出展されていたようです。将来的には、PCの形がこのようになるのか、あるいは現在は過渡的な状態なのかはまだ分かりません。仮に従来のPCの需要が先細りになるとすれば、最終的なユーザーは、限られた人たちのみになってゆくのかもしれません。

PCが誕生して30年余り、PCは私たちに夢(時に悪夢)と楽しみを与えてくれてきました。仕事や生活の道具としても欠かせないものになりました。そのPCが今後どう変化するのか、この本を読んでデジタルネイティブでも、スマートネイティブでもない私が、従来のPCの将来を愛着と一抹の不安を感じながら思いをはせました。

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