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2010年6月26日 (土)

「僕らのパソコン30年史」

表題の本(SE編集部編著、翔泳社)を読みました。

少し前にとりあげた「日本人がコンピュータを作った!」1960年代、70年代のコンピュータ(パソコンはまだ登場していません)を中心とした記述に対し、本書は1971年~2009年までのパーソナルコンピュータを対象としています。「日本人がコンピュータを作った!」がキーパーソンへのインタビューが中心に構成されているのに対し、「僕らのパソコン30年史」はサブタイトルにある「ニッポン・パソコン・クロニクル」どおり、年代順に出現したパソコンおよびOSを中心とした記載になっています。黎明期を含め、パソコンが誕生して30余年の歴史が年代順に記載されていて読んでみて、懐かしいマシン、当時の話題など、ぼんやり記憶にあったのが、すっきりと整理されているので、懐かしく、興味深く読むことができました。

タイトルの「僕らの」という部分に素朴な疑問がわきました。一体「僕ら」とは誰だろう、私も僕らの一員なんだろうか、ちょっと考え込みました。一つ明解なのは「僕ら」は日本人を対象としていることです。記述が日本のPC中心に記載されていることから推測できます。

では年代的にどうなんでしょう。私は1979年に社会人になりましたが、ここに記載されていることはちょうど私のサラリーマン人生と重なっています。個人で初めて買ったパソコンは富士通のFM-8(1981年頃)で、その後も何台か購入しているので、この本に記載されていることはほぼ「ああ、そんなことがあったな」と思い出すことができます。ということで、私も「僕ら」の一員として加えてもらえそうだな、と勝手に解釈しました。

ところで日本のPCの歴史を語る上でNECPC9800シリーズは外すわけにはいきません。一時は圧倒的なシェアを占めていました。ところが、視野を海外に広げてみると、「日本語処理」という煩雑で厄介な課題があり、日本特有の市場(裏返せば世界標準でない)ができざるを得ない環境で、PC98が独占状態を維持(ついでに言うなら価格も維持)していたということが分かります。これはひょっとして、今の日本の携帯電話が「ガラケー(ガラパゴス携帯)」と呼ばれるのと同様のことが当時(80年代後半~95年ごろ)の状況にも言えるのでは、と思います。世界的に見れば特異な状況も、DOS/Vの登場、Windowsの普及で市場構造が変わってゆくのが読み取れます。

個人的にはDOS/Vの登場、Windowsの普及、インターネットの普及が自分のパソコンライフに大きな影響を及ぼしていることに思い至ります。

そして現在、インターネットが進化し、クラウド環境になり、キーボードがタッチパッドになったり、音楽や動画が再生できたり、パソコンを取り巻く環境は今も激しく動いています。5年先、10年先のパソコンとパソコンを取り巻く環境はどのようになっているでしょうか。ひょっとしたらパソコンということばが消滅しているかも知れませんね。

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