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2009年7月31日 (金)

HP mini2140用インナーケース

mini2140用のインナーケースを探していましたが、ようやく見つけることができました。
mini2140はワイド画面で市販のものだと横幅に合わせると縦がビミョーに余ってしまいます。
今回見つけたのはランドアートのmini2140専用インナーケース
当然ピタリと収まります。6セルバッテリーも収納可能に作られているため、上部にやや厚みがありますが、全体としては薄く仕上がっています。工業用緩衝材を使用しているということで何の飾り気もなく、実用一点張りのスタイルですが、それがまたいいです。底の部分に緩衝材を入れていないタイプと入れたタイプ、それに薄手のポケットがあるかどうかで4種類用意されていて、価格は、2,500円(底板なし、ポケットなし)、3,000円(底板あり、またはポケットあり)、3,500円(底板とポケットあり)と比較的手頃です。私は底板ありのタイプを購入しました。これでガシガシ持ち運びができます。

Mini2140case1

Mini2140case2_2

Mini2140case3

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2009年7月25日 (土)

netbookとGoogle Chrome OSに関する考察

GoogleがChrome OSの開発を行っていることを発表して以来、さまざまな記事や憶測が飛び交っています。多くは、マイクロソフト対Googleの構図で戦略や勝者はどちらか、といった記事が多く目に付きます。
 それはそれで興味はありますが、それとは少し違うマクロ的な視点もまじえて、Google Chrome OSが出現する2010年(~2012年ごろ)のPC、インターネットを取り巻く状況がどうなっているのか、個人的にはどうあってほしいかを考えてみました。

 考えの起点は「インターネットの爆発的な普及」と「新興国の経済力の拡大」です。

 インターネットの普及については多くの説明は不要でしょうが、世界におけるインターネットの普及率はどうなっているのか調べてみました。図1はeMarketer社が2008年1月に発表した資料で、世界のインターネット人口は11.5億人なっています。世界人口はこの時点で66億人ですので、普及率は17.4%となっています。
 発表された国別のインターネット人口を先進国の代表としてG7(日、米、英、仏、独、伊、カナダ)と新興国の代表としてBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)で集計してみました(図2)
 興味深いのは、G7のインターネット人口は4.4億人で普及率は61.6%に対して、BRICsでは2.8億人の人口で普及率は10.0%という点です。人口ではG7対BRICsがおおよそ6:4であるのに対し、普及率では6:1となっています。言い換えれば、BRICsはまだまだインターネット人口が増加する余地が高い、と言えます。
Worldwide_internet_users
図3は同時に発表されたeMarketterの資料で、2012年までの世界の地域別のインターネット人口の予測です。この表からも、BRICsのあるLatin AmericaとAsia-Pacificの増加が予測され、両地域とも年平均11%台の増加率であるのに対し、欧米地域では、一桁の伸び率に留まっています。この表をもとに地域別の構成比率を算出してみると(図4)Latin America Asia-Pacificが2007年49.9%が2012年には57.7%に、逆に欧米地域では46.4%から38.6%に減少しています。2012年時点でのインターネット人口は17.2億人で、この時点の人口予測を70億人とすると生まれたばかりの赤ちゃんも含めた世界のおよそ4人にひとりがインターネットを利用していることになります。以上のことから、今後、新興国を中心とした地域のインターネットの普及が拡大し、インターネット人口の過半数がこれらの地域の人たちになることが読み取れます。
Internet_users_2012

では、新興国の人たちはどのような形でインターネットを利用するのでしょうか。現在、新興国においても携帯電話の普及はめざましく、矢野経済研究の調査(図5)によりますと2008年は年間11.8億台の出荷で、グラフから見る限り欧米の構成比率は4割程度となりそうです。これが2012年には年間13.2億台の出荷で欧米地域の比率は更に低下します。

Yanokeitai
図5

以上は年間出荷台数の話で、少し古いですが2007年5月9日の日経ビジネスオンラインの記事では

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現在、世界の携帯電話利用者数は24億人を超えている。国別に見た場合、利用者数上位の顔ぶれは次の通りである。1位/中国(約4億6000万人)、2位/米国(約2億3000万人)、3位/ロシア(約1億5000万人)、4位/インド(約1億4000万人)、5位/ブラジル(約1億人)、6位/日本(約9600万人)。以上のようにBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)と米国、日本が上位を占める構図となっている。この6カ国だけで約12億人の携帯電話利用者がおり、世界の全利用者の半数を占めることとなる。
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 新興国を中心とした地域はいわゆる超低価格携帯の利用台数が多いと思われますが、矢野経済研究所によるとアジアを中心に3G、3.5Gが伸びているとのこと。そうなると携帯電話でインターネット、メールの利用が増加が予想され、携帯電話に加えてスマートフォン、PCへの移行もしくは新規購入が予想されます。

Bv_top_img03_popup_03
図6

図6は地域別のGDPの長期予測ですが、今後もBRICsの成長は続き、2008年秋の金融危機で現状は停滞感がありますが、長い目で見れば新興国の経済成長は今後拡大するものと言えます。(注:グラフにあるVISTAとは、ベトナム、インドネシア、南アフリカ、トルコ、アルゼンチンのことでWindows Vistaとは関係がありません)このことから、新興国の経済成長により、携帯電話からより価格の高いPCへの移行が可能と考えられます。
 このような流れの中で、2007年秋にASUS EeePC 4Gが発売され、現在はいわゆるnetbookが世界で売れています。デスクトップPCなどの市場が成熟しているのに対し、netbookは成長市場です。今年6月のガートナーの発表資料を以下に引用します。

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2009年6月25日、IT市場調査会社の米ガートナー社は、2009年度のパソコン(以下、PC)出荷台数は2008年比6%減の2億7400万台になると調査結果を公表した。また、2009年10~12月期には回復に転じ、2010年には10.3%増という回復基調になる、と同社は予測し、以下のように述べている。

・ 2009年の第1四半期は、東欧諸国以外は当初の予測よりも上回った。特に消費者向けが予想以上に堅調だったが、企業向けの出荷が苦戦。
・2009年第2・第3四半期のPC出荷台数は、前年比約10%減
・ネットブックは、2009年には2100万台、2010年には3000万台と成長路線が続く。
・2010年、2011年には買い替え需要は堅調に増加する。
・2009年のネットブックを含めたノートPCの出荷台数予測は1億4900万台で、前年比4.1%増。しかし売上ベースでは12.8%減の予測。
・2009年のデスクトップPCの出荷台数予測は1億2500万台で、前年比15.7%減。売上ベースでは26.6%減の予測。
・2009年10月に予定されているWindows 7のリリースの影響は、非常に少ない。コンシューマー市場では移行が進むが、企業は少なくとも1年間はWindows 7でアプリケーションが動作するかをテストするだろう。
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 netbookの特徴は、それなりの機能で低価格と言えます。これまでPCはメーカーの戦略もあり、(ソフトも含め)高機能化路線が主流でしたがnetbookは異なる価値観を提供し、個人ユーザーを中心に受け入れられているといえるでしょう。日本の大手メーカーも(しぶしぶ)参入しています。もちろん、HD動画や、3Dゲームなど、高機能を求めるユーザーもいるわけですが、11億人のインターネット利用者のすべてが高機能なPCを求めているわけではありません。webの閲覧、メールでの利用を主体とするなら、netbookレベルのスペックで十分ですし、更にIntel以外のARMなどのCPUの利用で更に安価で、低消費電力(電力事情の悪い新興国では電力消費量もポイントになると思われます)が出てくるのではと予想されます。

 ハードウェアの低価格化と、高機能、高価格との2極分化が進んだとき、OSの価格が変わらないとすれば低価格PCに対してはOSの占める相対的価格が高くなり、消費者にとっては割高感は出てくるでしょう。これは、先進国ユーザーよりも価格に敏感と思われる新興国の人たちに影響がありそうです。そして何より、これからPCを利用する人たちは、Windowsに慣れ親しんだ人たちとは異なり、OSは別にWindowsである必要はないと考えても不思議ではありません。Linux搭載のnetbookが発売されて、危機感をいだいたマイクロソフト社が破格値でWindows XPをOEM先に提供したようですが、それでもWindows搭載機と非搭載機では価格差はあり(日本では寂しいことにDELLだけがubuntuバージョンを販売しています)、Windows 7では相対価格は更にアップしそうです。OSに加え、アプリケーション分野でもデファクトとなっているマイクロソフトOffice、アンチウィルスソフトなどを加えるとWindows環境は更に割高感はあります。
 これからPCを利用しようとする新興国の人たちがこの点をどのように評価するかがGoogle Chrome OSの普及のポイントになると考えます。以上のことは、Linuxが搭載されたnetbookが登場した時にも出た議論です。そのときはマイクロソフトの戦略も功を奏し、現在はnetbookのOSはWindowsの一人勝ちと言われていますが、Googleという強力なブランドを持つChrome OSが出てくる1年後も同じ状況になっているでしょうか。また、マイクロソフトにしても、Googleにしてもこのようなトレンドは認識済みで、その上でどういう戦略を打ち出してくるか、特にマイクロソフトの動きがもうひとつのポイントと言えます。

 私としては期待と願望もこめて下記の仮説を設定しました。
「従来PC(Windows)を使っていなかった新興国を中心にNetbookとGoogle Chrome OSが普及し、OSのフリー化が進む。この流れが先進国にも波及する。」

 なんだか論文のようになってしまいましたが、最後までお読みいただいた方に感謝します。なお、私のスタンスはアンチマイクロソフトではなく、OSにもさまざまな選択肢があってもよいのでは、というものです。少なくとも現在の日本においては、ユーザーに選択肢はWindowsとMac以外ほとんどありません。(マイクロソフトに対しては、私自身はPC登場以来、マイクロソフトとともにPCライフを歩んできたという思いがあります)

最後にこれまでの説明を表にまとめました(図7)

「netbook_and_chrome_os.pdf」をダウンロード

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2009年7月22日 (水)

衝動買い

Lcdusb7xb

 USB接続の7インチのディスプレイ(IO DATA LCD-USB7XB)を買っちゃいました。きっかけは週刊アスキーの手のひらサイズのベアボーンの紹介記事で、これとLCD-UBS7Xを接続して、ウェアラブルPC(持ち運び可能なPC)としてアウトドアで仕事をするとありました。
 これがBeagleBoardで使えればいいなあ、と以前書きましたが、実は寝ぼけ状態のときに、amazonでまったくの衝動買い(11,000円)してしまいました。ぽちっとした後で正気に戻り、webでLinux環境ではマルチディスプレイはムリとの記載を読んで相当に落ち込んでしまいました。後悔しているうちに商品が到着して、気を取り直してまずはWindowsでデュアルディスプレイにしてみました。ドライバーは自動インストールされるとありましたが、なぜかインストーラーが起動せずに手動でインストールしました。デュアルディスプレイは初めての体験で、最初は使い方がよくわからなかったのですが、あるアプリケーションをサブディスプレイ上で常時表示をさせて使ってみるとなかなか便利です。

 そこで、BeagleBoardに接続してみましたが無反応。やっぱり、、、。ついでubuntuが動いているPCに接続してみましたが、これも無反応。ドライバーが無いのだから当然ですね。

 写真は、BeagleBoardをメインディスプレイに表示して、サブディスプレイにWindowsを表示させています。ここまではできますが、この逆がしたいんだけどなあ。理由のひとつは、DVIのコネクタがメインの液晶モニターの裏側にあって、ケーブルの差し替えがとっても面倒です。2つ目は超小型マシンにはやっぱり超小型ディスプレイが似合いますよね。(あくまでも好みの問題ですが^^;)

 メインのディスプレイは普段は、別々のPCにインストールしたWindowsとubuntuをモニター切り替え器で利用しています。Windowsマシン(オーディオ装置を接続しています)は、itunes(実はsongbirdですが)とnapster(音楽配信)ぐらいにしか利用していないので、できれば、ubuntuをメインディスプレイに、サブディスプレイにBegleBoard、モニタレスでWindowsで音楽を流すことができれば最高の贅沢です。

 でも今は、メインディスプレイはPCのubuntu、サブの小型液晶モニターにWindowsで好きな風景写真をフォトフレーム風にスライドショーで流すことで心も癒され、それなりに満足しています。(そのときはBeagleBoard君はお休みしています)

 どなたかドライバーを開発してくれませんかねえ。

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2009年7月19日 (日)

手のひらサイズマシン

BeagleBoardもそうですが、このところ手のひらサイズのマシンの記事や話題を目にする機会が増えています。

Openbloks
最初はぷらっとホームの「OpenBlockS 600」で、Linux サーバーとして販売されます。OpenBoxは以前からあって、今回で8代目となるそうなので、歴史があるといえます。CPUは600MHz、メインメモリーは1GBで、前機種よりパワーアップと小型化が図られています。ホームサーバーとしての利用だけではなく、企業向けに配電盤内や床下などの厳しい環境にも耐えられるとのことです。価格は59,800円です。

Fitpc2_1
もう一つはCompuLabのベアボーン「fit-PC2 Diskless C1600」。Atom Z530(1.6GHz)を搭載していて、メモリは1GB。ベアボーンなので、これにOS、ストレージを搭載すると手のひらPCもしくはサーバーが出来上がります。OSはWindows,Linuxなどお好みで。価格は42,800円(ベアボーン部分)。

Sheevaplug
これに以前紹介し、日経Linux7月号でも特集が組まれた電源プラグ型Linuxサーバーの「SheevaPlug」($99)もあります。


Smartq5
これらとは少し異なりますが、ubuntuが搭載されたMIDである中国智恵の「SmartQ」は従来の5インチモデルのQ5に加え、7インチディスプレイが搭載されたQ7が発売たとのことです。いろいろとハックされているようで日本語表示が可能になったりしています。日経Linux   9月号でも特集が予定されているようでどんな記事が掲載されるかちょっと楽しみです。価格はQ5が899元(14円換算で12,500円程度)、Q7が1,000元(14,000程度)と非常にお買い得感があります。(写真はQ5)

それぞれ、どんな使い方ができるのか、考える楽しみが増えます。考えるだけで楽しいですし、当面私の遊び相手はBeagleBoard君です。

ちなみに、2番目に紹介したfit-PC2 C1600は週刊アスキーの中で、USB接続の小型ディスプレイを接続して、ウェアラブルPCに挑戦(?)という記事が掲載されていました。ディスプレイはwindows環境でマルチディスプレイのミラー設定にして単独で表示させるそうですが、これがLinuxでできたらなあ。BeagleBoardと組み合わせることができれば最高です。

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2009年7月18日 (土)

激安SSDでubuntu

関東地方では梅雨明けで真夏の日差しですが、関西に戻ると梅雨明けはまだのようです。でも、朝からセミの声が響いていて、いよいよ夏本番ですね。

で、暑くなると調子が悪いのがもう一つ出てしまいました。
自宅の外付けHDDで、ここにはメインで使用しているubuntu9.04がインストールされています。

先々週、何もしていない状況でカチッと言う音が2度ほど聞こえたような…
で、その後からファイルにアクセスしようとしたらありえないようなエラー(パーミションが違うよと言うような)エラーが続出します。再起動してもダメで、げげっ、このHDDもやられたか、と焦りました。使っているHDDは以前のメイン機種で、HDDを換装したと思ったら別の原因で間もなく天寿を全うしたDELLに利用してたもの。熱対策用に小型扇風機で強制的に冷やすようにしていたのですが。

バックアップは滅多に取っていないと言うか、ローカルにはほとんど保存しているものはないので、この状況になり、きっぱりとフォーマットし直して再度ubuntuをインストールをすると、一応は何事もなかったかのように機嫌よく動いてくれます。よかった。でも、やっぱり再発の不安は。。。また換装か(トホホ)と思いつつ、この際、容量はいらないのでSSDにしてみるかと思いたち、ネットを探してみるとやはりSSDは高いっ!

ところが、価格.comで一つだけ群を抜いて安いのがあります。数量在庫限りでPATRIOT WARP 2.5" SATA 64GB が13,600円で出ています。他の店よりも圧倒的に安いし、お店は何度か利用したことのある秋葉原のARKで信用できます。32GBでも十分ですが、64GBなら余裕ですし、それに何といってもこの価格に目が眩んでしまいました。秋葉原に出向いて、SSDと2.5インチ用のHDDケースを購入しました。

で、SSDにubuntu9.04をインストール。/(ルート)と/homeに分割して、ext4でインストールしました。
インストールはあっさりと終了し、無事、SSDへの置き換えが完了しました。
起動が確実に早くなったことと静かになったことが体感できます。
今回は(懐以外の)被害は小さくて済みました。

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2009年7月12日 (日)

ubuntu on BeagleBoard

Pict0334_800  Screen3

これまで、「BeagleBoardで遊ぶ(遊ばれる)」として、3回ブログに掲載しましたが、だらだらと記載したので、今後、これらの情報を再利用することを考え、整理してみました。

1. 目的
 日経Linux2009年7月号に掲載された『特集3  新「BeagleBoard」で最強PCを自作』(p56~63)を読み、BeagleBoardと周辺機器を購入し、BeagleBoard上でubuntuを動かしてみました。記事の通りに作業をしてゆくとubuntuが起動できますが、私のように初めて組み込み機器に触れたり、Linuxにそれほど詳しくない人が挑戦すると戸惑う可能性のある部分について記事の補足を記載します。
 体験に基づく記録ですので、異なる環境ですべて適用できる限りではないことと、記事そのものは一部を除き引用していませんので、あくまで記事を補完するものとご理解ください。

2. BeagleBoarと周辺パーツの準備
2.1 本体
 BeagleBoard本体は、Digi-Key日本法人のサイト(http://jp.digikey.com/)から注文しました。商品検索欄にbeagleboardと入力すると注文画面に飛びます。価格は1台$149で、円換算価格は私が注文した時点(2009年6月10日)で16,762円で送料は無料でした。注文するときに住所、氏名以外にいくつか記入項目があり、私の場合、「使用用途」欄に深く考えずに「試作」と記載したために、輸出管理上、何の試作であるかを記載する必要があるとメールで問い合わせがきました。そこで記載を「Linuxサーバーの自作」と修正してもらって発注しました。日本には在庫がなく、米国からの発送でした。
注文したのが6月10日で、上記メールのやり取りを挟んで、荷物が到着したのは6月22日でした。現地(米国)から出荷された後は、UPSのトラッキングサービスで配送状況がわかるようになっています。

2.2 周辺パーツ
基本的には既に所有しているものを除き、記事(p59)に記載されているものをすべて揃えました。
注意点としては、
■モニター
 BeagleBoardはデジタル映像出力しか持たないので、HDMIまたはDVI端子以外のアナログモニターは利用できないので注意が必要です。シリアルコンソールで利用するだけであればアナログでも可能ですが、GUIベースのubuntu起動のためにはデジタルのモニターが必要となります。

■USB-シリアル変換ケーブル
 最近のPCはRS-232C用の端子がついていない場合があります。作業用PCに端子(9pin)がない場合は、記事にある機器に加えUSB-シリアル変換ケーブルが必要となります。(2,100円程度)。接続はBegleBoardに内蔵端子用RS-232Cケーブルを、作業用PCにUSB-シリアル変換ケーブルを接続し、この二つのケーブルをRS-232Cクロスケーブルで接続します。

※上記注意点に関して言えば、PCは旧タイプ、モニターは新タイプのものが適合している可能性が高いと言えます。

3. Linux導入
3.1 SDカードの設定
記事記載通りに作業をします。ただし、以下の注意点があります。
■パーティション分割されているSDカードを使用する場合
 新しいSDカードを使用する場合は記事の通りでよいのですが、まれなケースとして以前使用していて、かつパーティションを分割しているSDカードを使用するときは、一度作成したパーディションをgpartedですべて削除の上、フォーマットしておきます。

■誤記修正
 日経Linux2009年8月号に訂正記事が掲載されていますが、7月号記事中のコマンド記載の部分3ヶ所に誤記があります。内、2ヶ所はSDカードの設定に関する部分です。
修正1
p62 4行目のあとのコマンド記載箇所
記事内容
    $ sudo mount /dev/sdb1 /mnt
    $ cp /media/cdrom/article/toku3/MLO_revc_v3 /mnt/MLO
修正内容
    $ sudo mount /dev/sdb1 /mnt
    $ sudo cp /media/cdrom/article/toku3/MLO_revc_v3 /mnt/MLO
  コマンド2行目も管理者権限で実行します。

修正2
p62 真ん中の段の8行目のあとのコマンド記載箇所
記事内容
    $ sudo mount /dev/sdb2 /mnt
    $ tar /media/cdrom/article/toku3/xvzpf armel-rootfs-lxde-200905161138.tar -C /mnt
修正内容
    $ sudo mount /dev/sdb2 /mnt
    $ sudo tar xvzpf /media/cdrom/article/toku3/armel-rootfs-lxde-200905161138.tar -C /mnt
コマンド2行目は管理者権限で実行。さらにtarコマンドのオプションの位置が間違っているのを修正。

■/etc/event.d/ttyS2について
 作業用PCにRS-232C端子がなく、USB-シリアル変換ケーブルを使用する場合は、p63図7の/mnt/etc/event.d/ttyS2の設定内容の最下行を以下のように変更して、ファイル名を/mnt/etc/event.d/ttyUSB0として保存します。
変更前
    exec /sbin/getty -L 115200 ttyS2
変更後
     exec /sbin/getty -L 115200 ttyUSB0

3.2 シリアル接続での動作確認
■ケーブルをBeagleBoard内蔵端子に挿入
 10pinで挿入方向が分かりにくいですが、ケーブルの赤い方をSDカード側になるように挿します。

Pict0308_800

■シリアルコンソールでの接続
 記事(p63 左の段)では、「作業用にLinuxパソコン上でシリアル・コンソールを起動し、BeagleBoardが利用できる状態にします」とありますが、具体的にはcuコマンドを利用して接続できるようにします。ubuntuの場合、初期状態ではcuコマンドはインストールされていないので、
    $ sudo apt-get install cu
    $ sudo cu -l  ttyS2 -s 115200 
または   $ sudo cu -l  ttyUSB0 -s 115200  (USB-シリアル変換ケーブルを利用している場合)
とすると、画面上に Connectと表示されます。(切断するときは~.(チルダ,ドット)+Enterキーです)
Connect状態で、ACアダプターの電源を挿します。(BegleBoard上のLEDが黄色く光りだします)
 記事(p63 図8)にあるように起動メッセージが表示されるとEnterキーを押し、起動をいったん停止してから初期起動コマンドを記事(p63 真ん中の段)どおりに打ち込みます。
画面が下のようになれば成功です。

Screenshot1

この画面でbootとコマンド入力すると、シリアルコンソールでubuntuが起動します。

Screenshot2

ubuntuの起動が確認できたら一旦、ubuntuを終了します。
    $ sudo shutdown -h now
ubuntuが終了し、U-Bootの起動メッセージが再び表示されたらEnterキーで起動を停止し、~.(チルダ ドット)と入力してEnterキーを押しでシリアルコンソールを切断します。(Disconnectと表示されます)

3.3 GUIでのubuntu起動
 上記作業が完了すれば、ここからは、通常のPC同様BeagleBoardからGUIのubuntuを起動します。
 まずモニターをBeagleBoardに接続します。また、キーボード、マウス、USBイーサネット・アダプタをBeagleBoardに接続したUSBハブ経由でBeagleBoardに接続します。

Pict0317_800
電源を投入するとubuntuがGUIベースで起動し、ログイン画面が表示されるはずです。
ログイン後は、手動でネットワークの設定を行います。

■ネットワークの設定
 IPアドレスとネットマスクの設定
     $sudo ifconfig eth0 192.168.x.x netmask 255.255.255.0 up
     (IPアドレスとnetmaskは環境に合わせて設定)
 ゲートウェイの設定
     $sudo route add  default gw 192.168.x.x
 DNSサーバーの場所
     /etc/resolv.conf に192.168.x.x を追加(上記のゲートウェイの値)
DNSサーバーの場所設定は上記のファイルをテキストエディターで編集しますが、管理者権限でテキストエディタを起動させる必要があります
    例 $ sudo leafpad /etc/resolv.conf を開き、

    nameserver 192.168.x.x と記載して保存。

これでインターネットに接続できることを確認してください。

■日本語フォントインストールの誤記修正
修正3
p63右段の日本語フォントインストールのコマンドの記載
記事内容
    $ sudo -y apt-get install language-support-fontsu-ja
    $ reboot  

修正内容
    $ sudo apt-get -y install language-support-fontsu-ja
    $ reboot 
    1行目、apt-getのオプション位置の間違い修正

■webブラウザーインストール
 webブラウザは初期段階ではConkerorが搭載されていますが、コマンドベースで使いづらいので、軽量ブラウザーのmidoriをインストールしました。
   $ sudo apt-get install midori

4. 最後に
 記事を忠実になぞる形で試行錯誤を重ね(稼働まで概ね30時間程度要しました)、ubuntuがLXDEで起動してインターネットに接続できた時はちょっと感動ものでした。
good luck !

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2009年7月11日 (土)

オープンソースカンファレンス 2009 Kansai 

オープンソースカンファレンス 2009 Kansaiに行ってきました。会場は京都駅のそばにある京都コンピュータ学院。先日行ったOpen Source Worldは出版社の主催でしたが、今日のはオープンソースカンファレンス実行委員会で、手作りのカンファレンスといった趣きです。それだけに親しみやすさを感じます。
Osc2009_1

Osc2009_2

いくつかのセミナーを聴きましたが、その中で今までなら絶対に聴くことがなかったであろう「LinkStation/玄箱をハックしよう」というセミナーを聴いてきました。講演者はその道では有名な、複数の著書もある山下康成さんという方でした。それほど大きくはない会場でしたが、立ち見が出るほどの盛況ぶりで、Linkstationと玄箱(くろばこ)の歴史(第1世代から第3世代まであるそうです)と山下さんのハックの内容を興味深く聴かせてもらいました。BeagleBoardの経験からか、話されている内容も何となく理解できました。主な機種の特徴の紹介でシリアルコンソールができるか否かがポイントになっていて、ふーん、そうなのか、と納得しました。
ハックの入門としてのおすすめは、「玄箱Pro」とのことです、と書いているとすぐにポチッといきそうですが、私にはBeagleBoardと言う新しいお友達ができたばかりなので当面はBeagleBoard君と遊びます。でも楽しいセミナーで、有意義な一日でした。

Osc2009_3

Osc2009_4

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BeagleBoardで遊ぶ(遊ばれる) その3

前回は、ACアダプターを交換するとシリアルコンソールの接続ができたが、自動起動コマンドを入力するとエラーが表示される、と言うところで終わりましたがその続きです。

画面に Err: serial usbtty とあるのをみててっきりエラーが起きたのだと思っていましたが、これは、エラーが発生した時の出力場所の表示(と思われます)で処理自体は正常に終了していました。BeagleBoardのリセットボタンを押すとこの画面にたどり着いてしまうので、この状態から「boot」コマンドを入力するとシリアルコンソール経由でubuntuがCUIベースであっさりと起動してしまいました^^;

次は、シリアルコンソールを切断してモニターをBeagleBoardにつなぎ替え、電源を再投入したら、まず画面にBeagleBoard君の大きな表示が出て、ブートローダーが走り出します。
Screen1

Screen2

そしてubuntuで見慣れたLogin画面が表示され、login後、LXDEでubuntuが起動しました。この段階では日本語フォントがインストールされていないのでマイドキュメントが麻雀牌のような文字が並んでいます。
うしししし。後は日本語フォントをインストールすれば出来上がり!
と、記事のコマンドを打ち込みインストール開始。
・・・・・・・何度やっても麻雀牌(もしくは豆腐)文字は解消されません。
コマンドのコメントも文字化け状態で何が書いてあるか分かりません。

れれ? で、ネットワークの確認のためにブラウザを立ち上げるとつながりません。
pingコマンドで確認すると、なんとインターネットどころかLANにも接続していません。

ここに至って、ようやくネットワーク設定は自動ではなく手動で行わねばならない、と言うことが分かりました。で、どうすればいいの? ^^;;;; LPIC を取得する時のテキストを読み返しました。いくつかのコマンドを実行してみました。これほど真剣にこのテキストを読んだのは初めてでした。
で、結論は
1. ipアドレスの設定
     $sudo ifconfig et0 192.168.xxx.xxx netmask 255.255.xxx.xxx up
2. デフォルトゲートウェイの設定
 $sudo route add default gw 255.255.xxx.xxx
3. DNSの場所の設定
 /etc/resolv.conf に2で記載したIPアドレスを追加

をして、ping www.google.co.jpと打ってみると、無事つながりました。
やった~!

そこで改めて日本語フォントをインストールして、webブラウザーのmidoriをインストールするとようやく記事にあるBeagleBoard上でubuntuが動かすことができました。(スクリーンショットをインストールしていないので写真です)
Screen3

いろいろ試行錯誤もありましたが、キモの部分は筆者ガジェット米田さんの記事のおかげで初めて組み込み機器にubuntu導入ができました。感謝です。
また、誤記も含め(^^;)試行錯誤のおかげで、頭にあったLinuxの知識が少しは使えるレベルになった気がします。BeagleBoard君と楽しく遊ぶことができました。これからも遊ぼうね。

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2009年7月 6日 (月)

BeagleBoardで遊ぶ(遊ばれる) その2

前回は、ウンともスンとも言ってくれなかったBeagleBoard君、今回は少し反応してくれました。
前回、うまくいかない要因として
   1. SDカードの作成がうまくできていない。
   2. RS232C関係のケーブルの接続、とくにUSB-RS232C変換ケーブル機器のドライバーの問題。
   3. ACアダプター(5V、2A)がうまくいっていない。
   4. BeagleBoardの初期不良。
が考えられると書きましたが、上から順に当たってみることに。

まずSDカードの作成は、別のSDカードに再度作成し直してみました。
結果はやはり無反応。一番怪しいと踏んでいたのですが、、、。

次の2の要因は、RS-232Cポートを持つPCがないために、USBに変換したのですが、接続後
    $ dmesg | tail
コマンドでシリアルデバイスを確認をすると、やはり(当たり前か) ttyS2ではなく、ttyUSB0として認識されていました。
そこで記事にある
/mnt/etc/event.d/ttyS2 の設定の「ttyS2」とあるところを「ttyUSB0」に変更して、/mnt/etc/event.d/ttyUSB0 として保存しました。
で、接続してみるとまたもや無反応。

日経Linuxの記事をよく読み返すと、63ページの左段の「BeagleBoardでUbuntuを起動」の部分に「作業用のLinuxパソコン上でシリアルコンソールを起動し、BegleBoardが利用できる状態にします」とあります。シリアルコンソールの起動方法の説明が、その後に続く文章にあると勘違いしていたのが大間違いで、実は実はシリアルコンソールを起動するためには、

    $ cu -l ttyUSB0 -s 115200  
(通常はttyS2であるが、私の場合はttyUSB0となります。ちなみに、cuコマンドはuabuntuではインストールされていないので、
    $ apt-get install cu
でインストールしておきます)

いやー、懇切丁寧な記事と思い込んでいたための誤解でしたが、この部分、やけにあっさりと書いてあるなあ。これでうまく行くのでは、と大きな期待とともにACアダプターを接続しましたがまたもや無反応^^;;;;

こうなると3番目のACアダプターを疑ってみることに。家探しをしても適当な5Vのアダプターがなく、仕方なく秋葉原で再度安い(600円)アダプターを購入。
ここまで失敗続きなので、半ば諦めモードでアダプターを接続。
すると、なんとボード上の3ヶ所のLEDが光り出したではありませんか!
うううっ、やったー。
私はPCは自作の経験はありますが、電気、電子にはからきし弱く、基板とか回路とかは全くいじったことがないので、あまりにも無反応なのがなんだか変かな、と思いつつここまできました。ふーっ。

で、ubuntuは起動したか? 否、、、、。
記事にあるU-Bootに自動起動コマンドのセット(めちゃくちゃ長い呪文)を入力してみましたが、エラーが表示されます。
今日はここまで。

ということで、怪しいと考えていた、2と3とシリアルコンソールの起動方法(!)が要因と判明し、最悪の事態であるBeagleBoardの初期不良と言うのはなくなったので、当分いじりつづけることができそうです。BegleBoard君、疑ってごめん。

Beagleboard2
見にくいですが、下の方3ヶ所が光っています。うーん、知らなかった。

Screenshotyoshikiyoshikiacer

呪文とエラーメッセージ。(タイプミスだと恥ずかしいなあ)

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2009年7月 4日 (土)

EeePC 4G をサーバーに!

暑くなってきましたね。
で、暑くなると我が家のサーバー環境にちょっと問題が、、、、
サーバー機にはDELL inspiron 5150を使用してますが、暑くなると当然マシンも熱くなり、冷却のためにファンが回り出すわけで・・・。
このファンの音が半端じゃありません。ぶわーんと激しく回り出すと、ただでさえ暑いのが余計に暑苦しくなります。爆音を出すところなど、サーバー機らしくていいじゃん、なんて言ってはおれません。寝室兼用の部屋に置いているので、暑い夏の夜にぶわーんとやられると暑い、うるさいと睡眠不足になってしまいます。電気代も相当なものに?
そこで、3月に構築したばかりですが、精神衛生上も配慮し、サーバー機を交換することにしました。
新しいサーバー機は、EeePC4G、いわゆる初代EeePCです。これならスピンドルレスなので、ファイルサーバー程度のお仕事なら黙々とこなしてくれるでしょう。消費電力も少ないし、と思っていたら、この機種はCPUは省電力設計のAtomではなく、celeronだったんですね。時の流れを感じさせてくれました。でもDELLに比べるとエコに貢献してくれると思います。
初代EeePCの初期ロットはSSD(4GB)がオンボードのため換装できないので、16GBSDHCにeelxubuntu9.04をインストールし、SDスロットから起動させて、ファイルサーバー用のストレージは外付けのハードディスクを接続しました。
サーバーの構築は2回目ですが、前回同様日経LINUXの記事を参考にSSH、apache2などをインストールし、ファイアウォールを設定し無事動き始めました。しばらく使ってみて不具合がないかテストしてみます。

Dsc00978_800


Eeepc2_3
今まで使っていたDELL inspiron 5150との比較。親ガメの上の子ガメか孫ガメといった感じです。

Eeepc3
使わずに置いたままになっていた15インチのディスプレイに接続し、試しに
xrandrというコマンドを利用すると、ディスプレイ規格の1024x768の解像度で表示できました。
http://gihyo.jp/admin/serial/01/ubuntu-recipe/0048?page=2
普段はモニターを見ることはあまりありませんが、これは結構ありがたいす。

netbookの進化で、初代EeePCは今や過去の遺物みたいになっちゃってますが、こういう使い方なら十分活躍してくれそうです。


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2009年7月 1日 (水)

OpenSource WORLD 2009

昨年まではLinux Worldだったのが、今年から名前を変えて開催されました。Next Generation Data Center 2009と同時開催でData Center 2009の方が参加者が多いと思われます。
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OpenSource Worldはスポンサー企業の講演が多かったですが、OpenOffice.orgを導入した会津若松市や、NPOであるLPIの講演もあり、100名のセミナールームが満席状態でした。
Data Center 2009の今年の話題はクラウドと仮想化に集中しているようです。
展示ブースも両方の関係企業、団体が一緒ですので、大企業から非営利団体まで多彩な顔ぶれで、ゆっくりと見て歩くのに適当な大きさと人の入りでした。

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LPIのブースでは、LPIC資格保有者がアンケートに答えるとLPIC君かLPICちゃんのぬいぐるみが先着でもらえるので、LPIC君をGET! 初めてLICの資格を活かすことができました^_^;
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おまけ
昼に外の屋台で買ったロコモコです。トマト味がなかなかgood。
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